2015年05月13日

宋時代の青花


香港の雑誌 Orientation  may 2015 vol46 no,4 の書評ページ で、

Song Blue and White Porcelain on the Silk Road (Studies in Asian Art and Archaeology) (英語) ハードカバー  – 2012/7
Adam T. Kessler (著)

  を有名なレジナ クラール女史が長文で書評していた。
どうも、このKesslerさんは、サミー=リーこと李汝寛氏と一緒に研究していたらしく、
 宋時代に青花(染め付け磁器)があったという意見をこの本で書いているらしい。
 ただ、少し勇み足で、現在は元時代の青花だとされている陶磁器を宋時代のものだと提示しているので、そのへんが議論を呼んでいるということである。

  揚州で唐時代の青花陶片がとっくの昔に発見されているので、宋時代に青花があったことは確実であろうが、現在、元時代の青花とされているものを宋時代のものにするかどうかということは、また別問題だと思う。

 李汝寛氏のことは、前アップしておいた。
2011年10月29日李汝寛氏の逝去
   http://reijiyamashina.sblo.jp/article/49523493.html
 > また、中国の染め付け磁器が南宋まで遡るという意見を早い時点で発表されていて、先見性を評価されている。

李汝寛氏の宋時代青花に関する、興味深い聴くべき見解は、ずいぶん古いもので、
芸術新潮1976年7月号28−29p「宋時代青花の謎を解く玉壺春瓶」というものである。
安宅コレクションの青花龍文瓶
  http://www.moco.or.jp/exhibition/images/2012/worklist201201.pdf
 (公式サイトに大きな写真
はないが、大阪市立東洋陶磁美術館にあるのは確実で、そこでみたこともあり、一応この公式文書に小さな写真と記録がある)

【追加】
ここにも、イメージがある
http://abc0120.net/wiki/doc-view-1833.html

posted by 山科玲児 at 11:10| Comment(0) | 2015年日記
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