2015年06月03日

アビガン錠はエボラに有効だった

2015年01月18日に

エボラの治療

http://reijiyamashina.sblo.jp/article/112272693.html

を書いたが、
エボラ流行終熄宣言がリベリアでもでるに及んで、軽薄なマスコミでは忘れられている感もある。

今回、韓国ソウルでのMERS流行にともなって思い出し、このアビガン錠の臨床試験の結果を調べてみた。
Fujifilm's Flu Drug Turned Ebola Drug Avigan Proven Effective - Ebola.com

フランス政府機関INSERMとギニア政府との共同で実施されたものだが、80人を対象にした。
人命に関わるものなので、偽薬(プラセーボ)を使った対照群をつくることはせず、コントロールされた環境での投与ということだったらしい。

結果は早期に投与した場合の死亡率は15%

それ以前の症例で、同環境で投与しない場合の死亡率は93%という高率であるから、そうとう効果があるといえるだろう。

注射や静脈点滴ではなく、錠剤だから医療設備が貧弱な地域でも服用できるし、医師や看護士の感染危険も減らせることは大きなメリットである。

ただ、サリドマイドのような催奇性があるのは確かなのだから、服用者への教育・契約・念書をちゃんとやらないと、あとあととんでもない裁判に発展する可能性がある。中国軍関係企業でパクリ薬をつくっているそうだが、催奇性については充分考慮してほしい。

 催奇性という問題があるので、韓国の今回のMERSには使わないほうがよいだろう。発熱した患者に国外旅行を許してしまうような状態で、患者をコントロールできていない以上、悲劇を生むに決まっているからだ。



posted by 山科玲児 at 07:49| Comment(0) | 2015年日記
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