須賀 敦子 「ユルスナールの靴」 で須賀さんのお父上が「お前たちはスーツケースとトランクの区別も知らない」
と言っていたことが書いてある。
なんか須賀さんのお父上ってかなり上流の華族という感じがしますねえ、、
今は、飛行機旅行だし長期滞在も少ないし、召使いや従僕を雇える身分でもないので、できるだけ軽い荷物で行くことになる。
それで私は、グローブトロッターの小さなスーツケースを愛好している。
しかしながら、貨客船での欧州旅行だったころは、やはり大きなトランクが必要だったのだろう。
昔、確か新宿伊勢丹にあったルイ ヴィトンの店のウインドウに巨大なトランクが展示されているのをみて、ああ、ルイヴィトンの本領は、こういうものにあるんだな、バックなんて派生的なものなんだ、と納得したものだった。
そういうルイ・ヴィトンのトランクの画像は、あまりないのだが、古いトランクを修理している動画があるので、その馬鹿でかい大きさがわかる。
Restoring an Antique Louis Vuitton Steamer Trunk - Thomas Johnson Antique Furniture Restoration
https://www.youtube.com/watch?v=6cSta1N_mdU
マルグリット ユルスナールがローザンヌのホテルに預けていたというトランクは一族の銀器まで入っていたそうだから、相当大きいものだったんだろう。我々がトランクというイメージで考えるものではなく、簡易倉庫ぐらいの大きさがあったものではなかろうか?
今のルイ・ヴィトンはファッション企業なので、ファッションショーなんかやっている。 たぶんカリフォルニアのリゾート :パーム スプリングスでのファッションショーの動画があった。
こういうところにくる人は、ゲーテッド コミュニティーの上流 米国の上位1%なのかもしれないが、あまり上流・貴族という感じはしないね。