北京泰和嘉成はく売有限公司 2012年5月24−25日に開催した
古物同欣 金石碑版 はなかなか面白いものがでていた
http://auction.artxun.com/company-800/PMH342102503/381358343/ (中共 北京のサイト)
四川省で、文革のとき蔵書を焼かれた易忠ロク先生題跋のものや、張伯英旧蔵の祀三公山など面白いものが多かったようだ。概して原物の拓本の良否ではなく、名家の跋や題記があるかどうかで落札価格が決まっているような感じがする。
そのなかで、日本の法隆寺の佛像銘文がでていた
No.0064
楊守敬題 端方蔵日本法隆寺造像
No.0064
楊守敬題 端方蔵日本法隆寺造像
76000元というから100万円以上であり、ずいぶんな価格だが、これはまわりに書いた楊守敬の題の値段だろう。
というのも、この拓本は本物ではなく、重刻模刻である可能性が高いからだ。
この模刻はずいぶん古くからあったということになる。明治時代 ひょっとして江戸末期から、土産物用に別に銅板で制作されていたのではなかろうか?
この種の1紙に法隆寺の重要な銘文を皆拓したセットは、どうも怪しいものが多い。
この釈迦三尊光背銘 拓本の判別については、ここに書いておいた。