2015年07月25日

メイド イン チャイナ

朱子家訓 墨 (1).JPG


 毒餃子事件以来、メイド・イン・チャイナの危うさはよく知られるようになった。当方は、そのずっと以前から中国での生産実態は色々知っていたので、特に衣類でメイド・イン・チャイナがあふれていることには、とても嫌な思いをしていた。日本製やその他の外国製の下着靴下などををまとめ買いしたりしたものである。また、電器製品なども、いくら日本企業の監督と品質管理があるとはいえ選択肢のないおしつけには嫌な思いを感じていたが、やむを得ず使っている。
 ある評論家が「安いから中国製が売れる」と言っていたが、現実はそうではなく、問屋流通段階での問題で、消費者は中国製しか買うことが出来ないという状態に追い込まれるからである。イオンや伊藤忠の丹羽みたいなのが暗躍しているんだろう。不愉快極まる。また、家電メーカーなどが安い人件費を求めて中国工場を建てその生産物を国内消費者におしつけてくるからである。これによって日本国内工場が激減し、日本国民の所得(GDP)が減少した。全く罪深い連中だ。経団連企業は。

  まあ、しかしながら、メイド・イン・チャイナで優れているものは当然あるわけだ(そのはずだ、たぶん)。墨などは、藤原時代末期の夜鶴庭訓抄にも「唐墨が良い」と言われて以来ブランドを誇っていたが、清末以後カーボンブラックの乱用で劣化し、

文化大革命直後には泥の塊のような、もはや墨といえないようなものを生産する惨状になった。総じて日本の墨のほうが良いようだが、日本と中国では墨の製造法自体から違う。良質な唐墨がなくて困っていた時代が何十年も続いていたが、最近では、かなり良い製品もあるようだ。

 この  朱子家訓 墨(イメージ)は、使っていて確かに良いと思う。 形は平凡だし、裏の文章にはさして関心はないが、墨の質は良いと思う。

 売っているサイト  徽州曹素功 藝粟斎
   http://sousokou.shop-pro.jp/
は、知人がやっているのだが、この墨と小筆と金箋は、とてもよかった。

 衣料でも生成りの木綿のものなどは、長年愛用している。色物は染料が危険ということは良くいわれることなので用心している。一日しか著ない喪服ぐらいは、まあいいかと思って利用している。

 最近では、ドイツのメーカーCromarganが出した小さな鍋(ミニソースパン)を博多の三越で買ったら中国製で騙されたとがっかりしたものだが、使ってみると意外と良いのでずっと使っている。

  ちょっと意外なのは、KIWIの中性靴クリームだ。これは中国製なのだが、旅行先の大阪で買ってホテルで使ってみたら、とにかくみかけがとてもきれいになり良くなる。これは、日本製の他の製品より優れている。副作用なんかがあるのかもしれないが、とにかく応急に靴のみかけを良くするときには、優秀であることは間違いない。



posted by 山科玲児 at 07:14| Comment(0) | 2015年日記
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