という面白い本を読んでいたとき、ちょっとひっかかるところがあった。
バーナー曲線と呼ばれる、大気の酸素含有率の数億年にわたる変化を示す曲線があるのだが、
それに従うと、ジュラ紀には現代(21%)よりずっと小さく15%ぐらいだったという話になるそうだ。
あのブロントザウルスやアロザウルスや翼竜が活躍したジュラ紀が酸欠状態だったなんて、だれが信じるだろうか?
このバーナー曲線は、厳密な測定を集成して描いたものではない。シュミレーションによるものだという話だ。
>イェール大学のロバート・バーナー(Berner)らは数学モデルを使って過去の大気中の二酸化炭素を算定して「顕世代の炭素循環」という論文を書きま した。(The Phanerozoic Carbon Cycle, 2004)
地球温暖化詐欺で、全地球気候モデルにミソがついた現在、天体力学ならともかく、気候や大気循環などのシュミレーションについては、信じ込まず、参考にする程度であるべきだと思う。
どうも、このバーナー曲線というのにはある程度再評価が必要な気がする。
同時に思ったのは地球大気の地表での大気圧は何十億年も変わらなかったのだろうか?
ずううと一気圧のままだったのだろうか??
ずううと一気圧のままだったのだろうか??
スノーボールアースなどの時代には当然かなり違っていたのではなかろうか?
どうも、この問題はあまり安易に信じ込んで考えない方がいいかもしれない。
バーナー曲線を軽信して、一冊本を書いてしまった人もいる。 文庫化もされているようだが、どうなんですかね。実はこちらのほうを先に図書館で読んでみたが、思い込みがきつすぎるように思った。原理主義というか一つの仮説だけで押し切ろうというのは、あまり良い印象がない。文庫にするほどの本じゃないと思う。
恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた