ルーブルにある石碑に刻まれ、他の粘土板にも多数の写本があるハンムラビ法典の全訳と訳註本である。
紀元前1792-1750年というから、今から3800年ほど前の法典であるが、驚くほどまともである。
そりゃ、神がかったところや、身分制度による差はあるわけだが、3800年前なんだから、しょうがない。
紀元前1792-1750年というから、今から3800年ほど前の法典であるが、驚くほどまともである。
そりゃ、神がかったところや、身分制度による差はあるわけだが、3800年前なんだから、しょうがない。
注目するのは、ハンムラビ自体が、政治の根本が安全保障・治安維持・公正な裁判・人民の経済繁栄と福祉にあることを明解に冒頭近くに宣言していることである。
なんか東洋的専制主義とか専制君主というイメージが古代オリエントにはあるが、どうも単に世界最初の文明を誇っているのは、伊達ではないらしい。
フセインよりまともそうだし、ましてISILなんかハンムラビの足下にも及ばない。