アラビアンナイトの比較的新しい解説本を図書館で覗いたら、どうも「アリババと四十人の盗賊」と「アラディンの魔法のランプ」は18世紀のフランス人の作らしいという話がのっていた。
世界史の中のアラビアンナイト (NHKブックス No.1186)2011/12/22
もともとは、フランス人(ガラン)がレバノンのマロナイト(マロン派キリスト教徒)の友人から口頭できいた面白い話(アリババの場合)、写本をゆずってもらったりして(アラディンの場合)、それをもっと膨らませて書いた翻案というか半創作のようなものらしい。
長年読んでいる 前嶋信次先生の本の末尾にある杉田英明氏の解説の中に
アラビアンナイトの世界
http://www.amazon.co.jp/dp/4582761135
オックスフォードのボードリアン図書館にある「アリババと四十人の盗賊」のアラビア語写本は、フランス語の本から逆翻訳した偽作写本だという、暴露記事があったので、あれあれと思っていたので、現在では、どう考えられているのか知りたかったのだ。
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オックスフォードのボードリアン図書館にある「アリババと四十人の盗賊」のアラビア語写本は、フランス語の本から逆翻訳した偽作写本だという、暴露記事があったので、あれあれと思っていたので、現在では、どう考えられているのか知りたかったのだ。
たださ、「アリババと四十人の盗賊」と「アラディンの魔法のランプ」って、日本で考えるアラビアンナイトの代表作でしょ。それがフランス人の偽作かもって?? またシンドバットの冒険もまた、いわゆる千夜一夜物語に入っていたものではなく、あとで組み入れられたものらしい。それじゃ千夜一夜物語の中身ってなにが残るんだ? になってしまうように思う。
また、レバノンのマロナイトというと、日産=ルノーのカルロス=ゴーン社長もマロナイトなんで、よく憶えている。どうもマロナイトというのがある種のキーマンになっているのかな?
というのがあって、レバノンの支配階級であるマロナイトのことはちょっと知っていた。