2015年10月27日

妹至帖は九州国立博物館に

王羲之 妹至帖.bmp


九州国立博物館
美の国 日本
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s41.html

で No.43の展示品として、王羲之:妹至帖が展示されています。
どうも、そのラベルをみると「九州国立博物館」となっていたので、
九州国立博物館が購入したものらしいです。
流出は阻止したいと思っていた墨跡なので、まずはよかったと思っています。

購入価格は、色々、公文書を検索したらわかるのですが、上野の西洋美術館が、昨年購入した油絵の

   フアン・バン・デル・アメン  果物籠と猟鳥のある静物
   http://collection.nmwa.go.jp/P.2014-0002.html

とほぼ同じくらいのようですね。
  この絵はあまり良くない(真贋の問題ではなく観賞価値の問題)と思っているので、王羲之:妹至帖 購入は、相対的に良い税金の使い方だと思っています。

  同時に、名児耶氏が近年発見した王羲之 模写本: 大報帖 もNo.44展示されています。
これは、東京国立博物館での王羲之展より近くで観察でき、明らかに墨を塗りつぶしたようなぺたっとした表面があって、模本の性格が際立っていると思いました。詳細に観察できる良い機会だと思います。

  どちらも、全期間展示なので正倉院琵琶展示が終わったあとに、少し混雑がおさまったときに、また観てみたいと思っています。

posted by 山科玲児 at 07:49| Comment(2) | 2015年日記
この記事へのコメント
日本も韓国と中国に倣って、せめて室町以前の文化財(外国から伝わったものも含めて)を外国に売ることを禁止すべきです、韓国や中国では流出なんて言葉は出てこない、なぜなら規制して外国に渡らないようにしている、日本だけはやられたい放題、そんなのは圧倒的に不平等なので規制すべきです、中国ものだって日本が数百年から1000年守ってきたもの、国宝や重文だってたくさんある、要するに日本産のもの以上に日本のものだ、にもかかわらず日本は平気で外国に売れて韓国や中国は自分たちの国にあるものを売れないよう規制している、本当に不平等です、ありえない。
Posted by マコポン at 2020年06月22日 21:11


>マコポンさん
>
コメントありがとうございました。
こういう規制は平等で相互的でなければならないと思います。中華人民共和国は遅くとも1980年代には、100年以上前の文物については、許可制でした。あの赤いシールがなければ税関で没収されました。
Posted by 山科玲児 at 2020年06月23日 05:32
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