2015年11月23日

アフガニスタン流出文化財は今返還すべきじゃない


Kaboul Museum Darbois2002.JPG

九州国立博物館で来年早々に
 黄金のアフガニスタン展
  http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s42.html
  が開催されるそうだ。
  タリバン政権の破壊を免れて隠匿され再発見された古代の宝物が展示されるようだ。
  名高いテリャ テペの黄金遺物が公開されるのはひとまずめでたい。 ベクラムの遺宝はギメにもあるが、こちらは国外ではみたことがないから。

  イメージは破壊前に写真家が撮った写真集
Kaboul le passé confisqué : Trésors du musée de Kaboul 1931-1965 Broché – 31 mars 2002

 また、NHKのルポルタージュ本もある。かなり偏見がある本だが貴重かも

  ただ、ちょっと気になるところがある。
  第5部 アフガニスタン流出文化財
>アフガニスタン国内が混乱を極めていたさなか、カブールの国立博物館や国内各地の遺跡から多数の文化財が略奪され、不法に国外に持ち出された。その一部はわが国にも運ばれた。シルクロードを生涯のテーマとして描き続けた日本画家の平山郁夫氏は2001年、これらの「流出文化財」を「文化財難民」と位置づけ、ユネスコの同意のもと「流出文化財保護日本委員会」を設立、再びアフガニスタンに平和と安定が取り戻されるまでわが国で保護することを提唱した。これに賛同した方々から譲渡された文化財は、同委員会が保全管理してきた。本展覧会を契機にアフガニスタンへ無事に返還されることになった102件の文化財のうち、15件を特別出品する。
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s42.html
の解説で、

>本展覧会を契機にアフガニスタンへ無事に返還されることになった102件の文化財のうち、15件を特別出品する。
というところである。

  ニムルドを打ち壊し、パルミラを爆破したIS:ダーイッシュ が魔手をアフガニスタンに伸ばしている現時点で、返還するということは「壊してくれ」といっているようなものではないか?

 返還はするとしても、延期してダーイッシュの滅亡を待つべきだと思う。

 提唱者の平山郁夫画伯は逝去しているから、いろいろ内部の問題はあるのだろうが、世界情勢に疎すぎる愚かな判断だと思う。あるいは委員会の中にダーイッシュの回し者がいるのだろうか?


posted by 山科玲児 at 09:48| Comment(0) | 2015年日記
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