2016年02月08日

黄金のアフガニスタン展 ベグラムの象牙

Kaboul Museum Darbois2002.JPG黄金のアフガニスタン2.JPG



 黄金のアフガニスタン展
  http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s42.html
 を  またみにいきました。雪ががんがん降っていたのでガラガラだろうと思ったら、結構多かったのに驚きました。
  前回は、時間が限られていましたので、終わりのほうに展示されたベグラムの遺寶、とくにインド?の象牙彫刻はざっとみただけでした。、今回はこれを主にみにいきました。実際、前半の黄金細工は皆すっとばして観ないで一気に後半にいって, 双眼鏡でしぶとく象牙とガラスを観察しました。
 この象牙細工は、パリのギメで観たとき印象深いものでしたが、パリより太宰府は圧倒的に近く金も時間もかからないので得がたい機会だと思ったからです。

 いやあ、やっぱり、この象牙は異風というか、ちょっと他ではみることのできないものですね。
  1月6日に
   ベグラムの象牙
   http://reijiyamashina.sblo.jp/article/171486889.html
  という解説をアップしておきました。

  今度は、展覧会カタログを熟読して再度観に行ったわけですが、やっぱりよかったなあ。
  No. 197−211の象牙板にみる門の形は、インドのサンチー仏塔の門とよく似ています。

BEGRAM 今展示されてるもの

サンチーの石の門

   インド趣味なんだなあ。

  また、展覧会カタログのおかしなところもみつけました。
  ベグラム 象牙  腕 怪物に騎乗する女神(双頭)
   http://www.artalacarte.us/_Media/droppedimage_1-3_med.jpeg
    これに、取り付け用のホゾが今はなくて発掘当時の写真にはあるような記述がしてありますが、
  どうみても展示しているものにあります。おそらく解説は写真をみて事前に書かないといけないので
  カタログの写真にはその部分がないので間違ったのではないか?

  そして、No. 153-158の象牙板の復元が113P下にありますが、どうも違うものの復元図なのではないか?と思います・
  これは、
  イメージはタリバンの破壊前に写真家が撮った写真集(上のイメージ)
  Kaboul le passe confisque : Tresors du musee de Kaboul 1931-1965 Broche  ? 31 mars 2002
   http://www.amazon.fr/Kaboul-pass%C3%A9-confisqu%C3%A9-Tr%C3%A9sors-1931-1965/dp/2879007259
  の31P〜35Pに載っているもののほうで、この断片とは違うもののようです。

  まあ、同類のものには違いないでしょうから「大体あってる」んでしょうが、新たに描き起こすには時間がなかったのでしょう。
 この古い写真にある豪華な象牙板のグループは現在存在しているのかどうかはわかりません。


posted by 山科玲児 at 10:43| Comment(0) | 2016年日記
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