東方書店の広告紙「東方」第421号 2017年3月号に、
日本企業社員が描く現代の買弁資本主義 本野英一
という
についての書評がでていた。
面白いのはこの書評は、経済史の立場から、十九世紀末〜20世紀前半に中国で欧米の商人や実業家があったトラブルと、現在の中国で日本企業があうトラブルが瓜二つだと、このわずかのページで何個も例を挙げて指摘していることである。
江沢民時代に私は「中華民国時代に戻った」と何度も知人に言ったものだが、「中国は社会主義国だ」という固定観念に固まった人には通じなかった。
まあ、ある程度は正しかったということだ。
歴史が繰り返されるとしたら、54運動めいた動員反日デモはあったことだし、今後は、通州事件、済南事件のような酸鼻な在中日本人虐殺、日中の小規模軍事衝突は避けられないだろうということになる。