2016年05月14日

鳥獣人物戯画 乙巻

鳥獣人物戯画 (4).JPG

10年以上前、神田の一誠堂で買い損ねて以来、なんとなく欲しかった、大和絵同好会版の鳥獣人物戯画 「乙巻」を入手した。
甲巻は、そのとき一誠堂で買ったのだが、脇にあった乙巻は、次にと思っていたら買い損なったのである。
中央公論社の日本の絵巻 の鳥獣人物戯画

をもっているから、いらないと思っていた。しかし、この本は原寸影印ということにこだわっているのは良いのだが、洋装本の2Pにいれるためにどうしても、横長画面を無理に切ることになり、絵画の脈絡がつかみにくいのである。

そういう点で、この原寸で巻物型のモノクロ複製は、良い。

甲巻の複製は「値段のことをいわなければ」、長い間、販売されていたが、乙巻は、なかなかない。たぶん学研か講談社で甲乙巻二本セットで黒塗りの豪華箱にはいっているものが販売されたことがあるので、それを買って甲巻を売ってしまおうかと思ったこともあるが、そういうものは高価でもあるし、大和絵同好会版には紙も含めて味わいがあるので、やりかねていた。

そうはいっても四巻セットならとても高価である(⒛万以上)、おまけに丙巻後半の複製をもっているので到底手を出す気にはなれなかった。

巻子型の把握という意味では便利堂の縮小影印本も悪くはないと思うが、乙巻だけというのは古書では出ないし、意外に高価である。

 とはいえ、縮印を嫌っているというわけでもなく、蕪村の奥の細道図巻は、縮印で結構楽しめている。

今回、
少々 痛みがあったので廉価で買えたのは良かった。
少しずつ補修して観賞している。

この鳥獣戯画

乙巻の象は若冲画や普賢菩薩が乗る仏画の象の古い例でもある。
鳥獣人物戯画 (3).JPG

posted by 山科玲児 at 10:11| Comment(1) | 2016年日記
この記事へのコメント
山科様  良いものを手に入れられましたね。私は「中央公論社 日本絵巻大成 55冊」を手元に置いて用を足していますが 絵巻物本来の姿が欲しい時があります。戦前は巻子本形式の複製がいろいろ出ていて モノクロコロタイプで高価でしたが味わいがありました。最近 勉誠出版社が鳥獣戯画4卷の複製を出し 買うつもりでしたが躊躇しています。赤坂時代のサントリー美術館が信貴山縁起の全巻陳列をしたことがありますが 絵巻の複製を折本仕立てにしたのがカタログで 鮮明で色彩もよく価格も図録並みで 今でも重宝しています。その後北野天神縁起を手に入れましたが この折本形式あまり流行らないようですね。私の手元にある戦前の巻子本複製で吉備大臣入唐絵巻がありますが この絵巻は本来1巻の物を 戦後ボストン美が4卷に分割し錯簡を正しました。私のは1卷のままですから資料的価値があるのかな? 全長25メートル 巻き戻しが大変です。  
Posted by 低眉 at 2016年05月15日 00:15
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: