2016年07月17日

絵の大きさ


  プラド美術館でみた「快楽の園」祭壇画は、単に傑作というだけでなく、大きさという点でも、迫力がありますね。
  https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:The_Garden_of_Earthly_Delights

 高さが186cmほどもあります(プラドのデータ)。この大きさというのは実物の前に立って感じるものであって、画集でサイズをみてもなかなか実感できないものです。画集では、小さな作品も巨大な作品も皆同じような大きさで複製してしまうので実感できないんですね。
 ところで、この186cmというのは最新のしかも所蔵美術館のデータですから確かだと思うんですが、古い画集では210cmという記載もあります。24cmも違うというのは違いすぎだろう。と思うのですが、額こみで測ったのかな。
 また、大きな絵というのは、置く場所を選ぶものです。こういう大きな絵は大聖堂や宮殿、それもそうとう大きな宮殿でないと置くことはできません。例えば、ベルギー  ブリュージュの貴族 ルイ ド ブリュージュ (グリュートフューゼ)の館(下イメージ)は今でもブリュージュの中心に残っており、見学できますが、この絵を置くにはちょっと手狭な感じがします。ギリギリ入るかな??  置き場所という意味から、こういう絵を発注できた人間は限られます。「快楽の園」祭壇画は、教会に置く絵ではないので、エンゲルベール2世クラス以上の王侯貴族に限られるでしょう。市長クラスのブルジョワが発注した絵の場合は、

「三賢王礼拝の祭壇画」
   http://www.wga.hu/html/b/bosch/91adorat/01tripty.html
の高さ133cm
ぐらいになると思います。

部屋の大きさ高さが、所有できる美術品のサイズをある程度制限するんですね。


BruggeGruuthuuse.jpg
posted by 山科玲児 at 09:46| Comment(0) | 2016年日記
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