2016年09月01日

ボスとクラーナハ


bosch Last judgement Vienna2.jpg

bosch Last judgement Vienna5.jpg


クラーナハ展―500年後の誘惑
という、クラーナハ展が 東京と大阪で開催される。
昔は、クラナッハという読み方が普通だったのだが、今はクラーナハと呼んでいるようだ。

これにちなんで、思い出したのだが、ヒエロニムス=ボスの最期の審判(ウイーン)をクラナーハ
が模写したというものが、ベルリンにある。相当忠実精密な模写である。
Last Judgement Berlin
Paradise Lost
http://lucascranach.org/DE_smbGG_563c
Judgement
http://lucascranach.org/DE_smbGG_563a
Hell
http://lucascranach.org/DE_smbGG_563b

 これと、ウイーンの作品と比較すると、怪物の模写は実によくできているが、人間のとらえかたが全く違うのに驚かざるを得ない。(イメージ)
  ウイーンのほうの詳細イメージが意外とゲットしにくかったので少し不明瞭だが、画集も、みてほしい。

   もっとも、このベルリンの絵がクラーナハの作品というのも推定であって、16世紀以来の伝承があったわけではないから別人の模写なのかもしれないが、いかにもクラーナハ風の人物描写がうかがわれるのでそう推定したのだろう。クラーナハもしくはその周囲の画家の模写にみえる。

 この2つを比較すると、ボスの人間観というか独自性が、逆にあぶり出されるかもしれない。



 
posted by 山科玲児 at 10:51| Comment(3) | 2016年日記
この記事へのコメント
クラナーハ展をやると知って驚いていたところでしたが(人呼べるのかな?と)、この件もすごく興味深いですね。
Posted by fontana at 2016年09月02日 04:09
fontana 様
>クラナーハ展をやると知って驚いていたところでしたが(人呼べるのかな?と)、

 これは、宗教改革500年キャンペーンの一環じゃないかと、邪推してます。

 プラハでも、モスクワでも、別の企画展ですが、ルカス=クラナーハ展をやってるみたいですしね。また、息子のルカス=クラナーハ(子)のほうの展覧会まで欧米でやっているそうです。

  当方は、クラナーハはそれほど好きなほうではありませんが、そのなかで好きな絵は、プラハの聖クリスチーナぐらいかな。

 欧米で巡回した展覧会を多少てなおしして、日本でもやるという企画かもしれませんね。

  入場者数という点では、あまり期待できませんが、西洋美術館は、「キアスクロー版画展」とか「中世彫刻展」とか、やる前からガラガラが予想される展覧会もやってますからね。

  カトリックの方からも対抗して、なんかあるかもしれませんね。


Posted by 山科 at 2016年09月02日 06:42
クラナハ展のチラシには、2017年は宗教改革500周年記念云々とありましたよ。
いま年表を見たら、たしかに1517年が95ヶ条の論題の年でした。大坂落城より100年古いですね! ( 笑
Posted by 臨夏 at 2016年09月05日 00:10
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