2016年09月02日

メトロポリタンが中国陶磁を売却


 メトロポリタン美術館が、所蔵の中国古陶磁の一部をクリスティーズのオークションに出したようです。
  まあ、米国の美術館ではこういうことはしょっちゅうで、美術館に寄贈したからといってコレクションが安全に後世に伝わるわけではないということになっています。 その中でもメトロポリタン美術館はひどくて、寄贈(遺贈)されたアンリ=ルソーの大きな油彩画を翌年ぐらいに売り出してしまったので、遺族から訴訟を起こされたかして、スキャンダルになったこともあったようです。

 まあ、そういう前科持ちのメトロポリタン美術館の在庫セールなんですが、このセールでは、20世紀中に蒐集したもので、最近の偽物ではないというのが、セールスポイントのようですね。それに美術館旧蔵のものは箔がつくということでしょうか。

 
Sale 13753
Collected in America: Chinese Ceramics from The Metropolitan Museum of Art

15 September 2016, New York, Rockefeller Plaza



このセールでは、清朝の単色釉 の桃花紅  が一番の売りなんでしょうね。 ただ、合子は細川永青文庫のものがずっと美しいですね。


こちらは、ONLINE オークションのサイト:どれだけ量があるんでしょうね。。と思ったら 約200点と書いてありました。。
https://onlineonly.christies.com/s/collected-america-chinese-ceramics-metropolitan-museum-art/categories/280

 
ただ、徳化窯の杯なんか割れ目クラックがあったりしてかなりひどいのもみうけられますね。
爆買い期待なんでしょうか?




posted by 山科玲児 at 10:32| Comment(0) | 2016年日記
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