2016年10月04日

九州国立博物館で 京都 高山寺と明恵上人 鳥獣戯画

高山寺 子犬Image6.jpg



九州国立博物館での特別展「京都 高山寺と明恵上人−特別公開 鳥獣戯画」
平成28年10月4日(火)〜11月20日(日)
休館日:10月17日(月)、10月31日(月)、11月14日(月)

の開会式と内覧会にいってきました。

いやあ、内覧会(プレビュー)で、こんなに混んでいるのは初めてでした。

鳥獣戯画の甲巻なんか、全く観ることはできません。
主催者のTVQ九州放送 代表取締役のかたが挨拶されたように、「混雑する展覧会」になるだろうな。

困ったなあ。

鳥獣戯画の丁巻は、小さなモノクロ図版でみていると、単に下手で粗雑なだけ、書きなぐりにしかみえません。ところが、実物は結構、墨色・筆致などの味わいがあり、悪くない感じがありますね。
これは、甲巻乙巻とは違う、、仙崖の禅画のような見方でみると面白い。このころの絵巻物は、つい信貴山縁起絵巻や伴大納言のようなものと比較してしまうから、かえって素直に味わう事が出来ないということになってしまってますね。丙巻の前半にもそういう傾向がありますね。

高山寺にある 動物彫刻というのが、もう一つのみどころです。鹿は、春日の神鹿という縁だったんでしょうが、たまに京都国立博物館に寄託され展示されていたので観たことがあります。 いろんな角度で観賞できたのは、これが初めてです。 愛らしい「子犬」(イメージ)は昔、東京国立博物館で展示されていたことがありました。こんな優れた彫刻が無視されているのは惜しいと思いました。狛犬も4体あって、いずれも面白い。




posted by 山科玲児 at 08:58| Comment(2) | 2016年日記
この記事へのコメント
明恵上人遺愛の子犬 たしか「座右宝」に採録されていたと思いますが 私が知つたのは 岩波の「少年美術館」で 是非見たいと思つていたところ 友人と京都へ行こうと云うことになり 高山寺さんに手紙をだして一泊をお願いした処お許しがでました 夕食の時御住職にあの子犬をとお願いしましたら 翌朝 蔵から出してくださいまして拝見することが出来ました 赤い座布団に乗つていたのを昨日のことのように覚えています 御住職も他の寺に居た頃 写真で見てなんと可愛いのだろうと思つたとお話でした 終戦後間もなく なにかと不自由な頃でしたが お寺を訪ねる人も少なく のんびりとした良い時代でした その後も この子犬ちゃんとは会う機会があり 重文指定の時も東博のガラス窓の中にチンマリ座つていました 当時 奈良など和辻哲郎「古寺巡礼」の世界そのもので 飛鳥はまだ草深い田舎でした
Posted by 低眉 at 2016年10月05日 14:17
>低眉 様
 高山寺で、ごらんになったのですか。
 当方のは、東京国立博物館で展示されていたときの写真です。まったく目立たない感じでしたので、偶然その良さをみつけたときの喜びをかんじるところがありました。

 どうも最近、25年ぐらい前と違って、特定の日本美術には、観衆が集まる/集まりすぎる妙な傾向がでてきたように思います。若冲展なんかも異常です。こういうのは、1980−1990年ごろには、日本美術では、正倉院展以外ではなかったことです。鳥獣戯画なんか、1980年代、1990年代には、京都国立博物館や、東京国立博物館でガラガラの状態で観た憶えがあります。


 そりゃ、海外の文物絵画にばかり熱狂して、日本の古美術に盲目なのはよくないことですけれど、ちょっと変わりすぎで、なにかプロパガンダの影響を感じるところもあります。


Posted by 山科 at 2016年10月05日 20:12
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