日本国内で「汝窯青磁」がもう1点発見されたようである。
驚くべき発見だ。私が昔、仄聞したところでは、日本には3点あるだけで、1点は大阪市立東洋陶磁美術館の水仙盆、他2点は個人秘蔵ということだった。そのうち1点は川端康成旧蔵で最近東京国立博物館に香取夫妻により寄贈された。残りの1点は香港サザビーズで約23億円で落札された。たぶん海外流出だろう?。
汝窯青磁の貴重さについては
2016年12月18日汝窯青磁
で力説しておいた。
ところが、また1点、修理したものではあるが、「汝窯青磁」といえるものが出現した。
「最高峰」汝窯青磁、国内3点目を確認 大阪で公開へ:朝日新聞デジタル
径10cmぐらい。器形が他の汝窯青磁では例がないように思う。この形は鈞窯やヨウ州窯の月白ではみたことがあるが、汝窯ではみたことがない。釉薬の感じは汝窯のようではあるが、実見していないので自信はない。もしモノクロでみせられたら「鈞窯の間違い」といいたくなる感じもある。
修理は金縫いなので日本での修理だろう。
更に面白いのはこれが朝日新聞からのニュースであることだ。
2016年12月21日の
日経新聞もどうしようもない
で
>、朝日新聞の文化部は、この点では意外にいい。不思議だが読売よりいい。正倉院展も朝日のころが良かった。
と言っておいたことを実証するニュースとなっている。朝日新聞の社説やコラムは「眼に嘔吐を催させる」ほどひどいものであるが、文化面は、割と良いのは認めなければならない。
ううん、大阪にいかないといかんのかなあ???
東洋陶磁の2冊の図録もええですよ。
もうすぐ、京都で鈴木其一もあるはずです。