2017年02月19日

19世紀のヴィオラ ダ  ガンバ

la viola da gamba Gaspard de la Nuit 1842.JPG

 1842年初版のルイ=ベルトランの散文詩集「夜のガスパール」のなかに
「ヴィオラ  ダ  ガンバ」という一篇があります。この初版本の表題が上イメージ。
ただ、ちょっと考えればわかるんですが、1830年代じゃ、ヴィオラ ダ  ガンバは誰も演奏していないかったはずですよ。最後に演奏されたのは18世紀末ベートーヴェンのころじゃないかな。楽器自体は骨董品として残ってといたと思いますが演奏は滅んでいたと思います。ひょっとしたら英国でかろうじてあったかも、現代で、最初のヴィオラダガンバの専門演奏者として名をあげたのは、バーゼル  スコラ カントルムを組織したAugust Wenzinger (1905-1996)だったと記憶 しております。

現在のヴィオラ ダ  ガンバ演奏は、こういう感じです。
Sainte Colombe - Suite in D minor (viola da gamba) - Marianne Muller - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=0OWhCn320eY
どうも、ベルトランが想像していた楽器は違う物だったかも、、

この散文詩に銅版画挿絵をつけて1903年に出版された絵本があります。
Aloysius Bertrand : Gaspard de la Nuit Le livre et l’Estampe 1903
Jules Fontanez(1875  - 1918) というジュネーヴの画家/版画家の作品ですが、この絵(下イメージ)にはヴィオラ ダ  ガンバらしいものがでてこないんですね。やはり当時は全く知られていなかったのでは。。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Jules_Fontanez

viola da gamba.JPG
posted by 山科玲児 at 11:58| Comment(0) | 2017年日記
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