2017年02月26日

バロネス

王妃アリエノールダキテーヌ.JPG

昨日のクローツ家のファミリーストーリーで、女男爵という言葉を出したが、
BARONESS
である。
 これを男爵夫人と訳してしまうと、既婚者みたいなのでおかしいので、こういう言葉になった。
 これは西洋中世以来の習慣で、爵位(領地 徴税権)が女性にも継承されるので、男爵に女性相続人しかいない場合は女男爵になるのである。中世では「相続女」という身も蓋もない言い方をしていたが、実質は変わりない。
 有名な例では12世紀(中世温暖期)のアキテーヌ女公爵の アリエノール(本の表紙イメージの左の王冠を被った人)がいる。
この絵のもとの壁画はシノンのこれ、、

フランス王ルイ7世と結婚したがそのあと離婚したら広大なアキテーヌの支配権は、ルイから離れてしまう。つまり結婚しても財産は一緒にならないのだ。だから妻を軟禁するとかいうのが起こるわけである。
 BARONESSには、男爵と結婚して男爵夫人になった人と、男爵の相続人で男爵位を継承した人の二種がある。
 十九世紀末フランスでは「あの平民は嘘を書きました。侯爵は侯爵同士でしか交際しないのだから」というほど流動性がなくなっていたこともあるようだが、それ以前や他の地域ではそんなことはないようである。

posted by 山科玲児 at 09:56| Comment(0) | 日記
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