2017年04月02日

蘭亭序 と 博物館カタログの解説

書聖 王羲之.JPG



書聖 王羲之 展  図録
           http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1569
を久しぶりに読み返していたら、
 またも、 カタログ番号80番の伝チョ遂良模蘭亭の巻子本が気になった。これは、明成化5年ごろの陳鑑刻本なのだが、従来の解説を踏襲して「宋拓」としている。 1万歩譲っても明時代中期の陳鑑以降の刻本である。宋拓なんてありえないのである。国立博物館主催特別展のカタログでも、このようなわかりきった嘘が平然と述べられているのは残念だ。これは2013年の展覧会だが、既に2009年に刊行された
陳鑑本と陸継善本蘭亭序 - J-Stage

で、これが明以降のものであることは立証されているのにね。
   古いラベルを盲信する傾向が強かった台北國立故宮博物院でさえ、現在は大幅なラベル変更や時代変更を果敢にやっているのだから、日本の国立博物館もがんばって欲しい。


この巻子本については、

2016年02月21日
東京国立博物館蔵 蘭亭序巻子本の解剖
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/174146839.html
で細かく書いておいた。

   実は、去年の二月に書いたのをすっかり忘れていて、また同じことを書くところだった、危ない危ない。。

 これの原色写真の全貌は、
E0029204 チョ模蘭亭序(宋拓) - 東京国立博物館 画像検索                      


posted by 山科玲児 at 08:18| Comment(0) | 日記
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