2017年05月03日

やはり アンダルシアだった

  
  ボーカロイド演奏家[歌うP]氏の、スペイン ルネサンス音楽のフランチェスコ=ゲレーロのアヴェマリア
      ゲレーロ  アヴェマリア
              https://www.youtube.com/watch?v=UczU73tHaYs
                   http://www.nicovideo.jp/watch/sm1572114

を長く、イベリア的イスパニア的アンダルシア風の名演奏だと思っていた。

  一方、スペイン古楽の長老 サヴァールが指揮したへスペリオンの演奏が、思ったよりずっとおとなしく、声の伸びを殺したというか矯めたような演奏だった


  それで、不思議だなあ、私のスペイン音楽認識は間違っているのだろうか?と思っていたが、マドリード トレドなどに旅行して、それほど間違ってもいないらしい、サヴァールはカタルーニャの人だから、少し違うのかな、と思っていた。しかし、実物での証拠がなく困っていたが、ようやくそれらしい演奏を見出すことができた。 

アンダルシアの隣、アリカンテの団体の演奏である
  Coro de Cámara Contrapunctum el 24/07/2010.
  https://www.youtube.com/watch?v=KOEitNoxnYA
  Castillo de Santa Bárbaraという城での演奏らしい。
この硬質のソプラノと堂々としたテノールバスの争いのような演奏はボーカロイド版に近い。

また、ゲレーロ自身がいたアンダルシアのセヴィリアの団体の演奏もある。
これも、少し大人しいがやはり同様に硬質である。こちらのほうが技術的には少し上かな。
Coro de Cámara Vita Nostra
Dirección: Enrique Yuste
https://www.youtube.com/watch?v=a-3HfFL61sc

一方、首都
マドリードの団体
CORO DE CÁMARA DE MADRID
https://www.youtube.com/watch?v=ZcLAoFnj2To
の演奏は、いたっておとなしいもので、
オランダの団体の演奏とあまり変わらない
https://www.youtube.com/watch?v=imnbocQUhKM

  また、まったく逆の解釈として、ベルギーの男性コーラスの素晴らしい演奏がある。
  これは、フランドル派多声音楽の一つとしてジョスカンやビュノワなどの15世紀後半のベルギーやフランスの音楽と同じように解釈した演奏で,スペイン臭がまるで無い。しかし、別の意味では名演だと思う。英国のタリス  スコラーズなんかが演奏したらこれに近いのではなかろうか。
Vocal Ensemble 'Incensum’ , consisting of 7 male singers from Aalst, Belgium sings this Ave Maria,
     https://www.youtube.com/watch?v=FVa_0xmstMU

  結論として、サヴァールの演奏解釈は、むしろヨーロッパ中心のフランドル派音楽によりそったものであるとわかった。
  サヴァールが、シャルパンティエのようなフランス古典音楽の優れた演奏をしていることも連想した。バッハのフーガの技法の演奏もサヴァールのものが好きである。 また、やはりカタルーニャはヨーロッパ本流に近い文化圏であってスペインというイメージとは少し違うのでは、、、バルセロナでは、スペインを理解できないのでは、、と感じたものだった。

 なお、ゲレーロのアヴェ マリアは、何曲もあって、そのなかで4声のこの曲が一番有名だが、他の曲もあるので混同しないようにして欲しいと、蛇足ながら付け加えておく。



posted by 山科玲児 at 08:00| Comment(0) | 2017年日記
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