2017年05月17日

タイトルが違うかも

老子  厚い  池田.JPG


池田 知久

の861Pの厚さを写真にとりました。

この本の末尾769P−857Pが、老子の原文  読み下し、現代語訳、になっているのですが、
定本が馬王堆老子甲本というのが、文庫としちゃどうなんですかね。甲本は破れてなくなったところも多いのでその部分は他本から補って「池田版テキスト」にしています。また、章分けや順序は王弼本の順序です。前1世紀ごろ?の北京大学の前漢老子でもまだ徳経が先、道経が後になっているので、この点は首尾一貫しないところですが、そうすると章の番号も変になってしまいますからやむをえないのかな。

老子というと、王弼注本が一番普及しているわけで、1000年以上前から、老子を引用して議論していた人は、だいたいは王弼本を念頭においていたわけですね。 河上公本を使うのはやはり少数派でしょう。この馬王堆老子甲本だけを老子とすると、他の人が「老子のXXXX」というとき、話が通じず、おかしなことになってしまうんじゃないかなあ?と危惧するところです。 普通の人は、ウェンリーの英訳をもとにした小川訳や、それよりも現代的な金谷訳でいいんじゃないかな、と思います。

 これは本のタイトルに問題があるんでしょう。本来なら「馬王堆老子を中心とした老子思想研究」というのがよりらしいタイトルなんですが、それじゃ売れないというので、たぶん出版社の意向でこういうタイトルになったのではないか?と思います。



posted by 山科玲児 at 08:57| Comment(0) | 日記
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