2017年05月25日

2冊を読み比べ

ブリューゲル版画展 1972.jpgCatalogue Estamp Breugel Bruxelles.JPG

 

2017年05月01日

ペーテル・ブリューゲルの 版画カタログを買うことにした


で書いたように、
 Lebeer, Louis. Catalogue Raisonne Des Estampes De Bruegel L'ancien (1969)
を使って、

左の神奈川近代美術館でのブリューゲル版画展(1972)の不審点を読み比べみました。

やはり、翻訳のミス、わかりにくいところの省略、編輯の微妙な問題(一行あければ問題なかったのに)

などで、わかりにくくなっているようです。

 こういう展覧会カタログの翻訳仕事は期限までに絶対やらなければいけませんから、ミスがでてしまうのはやむをえないのでしょう。

  むしろ、このアカデミックなカタログを翻訳してくださったことに、早稲田の安井源治教授、女子大学の大澤寛三教授と彼らの助手たちに感謝するところです。

  とにかく労作といえます。全体を翻訳することに比べたら、細部のミスを訂正する労力・時間は極小さなものですから。おそらく岩波のブリューゲル全版画の解説、ブリジストンの解説も、これをもとにしているのではないか、と思います。

  集英社販売、座右宝刊行会編輯、のリッツォーリ版世界美術全集(1974-75)にも、似たような長所と欠点があります。もとの総カタログが凄すぎるので、翻訳に膨大な労力がかかり、結局翻訳ミスや省略箇所がでて日本語版が信用できないということになってしまっているようです。書架に余裕がある人の場合は、イタリア語・英語・フランス語版のどれかと対照しながら、日本語版に赤ペンいれるのが能率的な読み方だと思います。



posted by 山科玲児 at 08:26| Comment(0) | 2017年日記
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