ボイマンス美術館の パティニールの「ソドムとゴモラの滅亡がある風景」No.32
はパティニール専門書にものっている有名なものだが、かなり小さいものだ。岩の色合い肌合いの描写に独特のものがあり、前、渋谷でみてがっかりしたウイーンの聖カタリーナの殉教のある風景」よりは良品だと考える。ただ、プラドのカロンのような圧倒的な感動はない。
ただ、どうやら細密描写すぎているうえに、かなり画面が暗くなっていて細かいところが全くみえない。
上に 本から部分拡大をあげてみたが、全くこういうのはみえなかったなあ。。
上に 本から部分拡大をあげてみたが、全くこういうのはみえなかったなあ。。
上のが左上のほう、下が上のイメージの中心部を更に拡大したもの、、、ホントにみえなかった。。
IMAGE SOUURCE** Marice Pons, Andre Barret, Patenir ou L'Harmonie du Mond, Eobert Laffont, Paris,1981
同じパティニールの「風景 断片」No.31はかなり痛みがひどいようで表面の痛みがめだち、あまり感心しなかった。パティニールというのはそう間違っていないとは思う。
ブリューゲルの版画も、よい刷りのものが並んでいたが、ひとつひとつ観ていくと疲れはててしまうので途中でドロップアウトした。
2020年にリニューアルオープンするということなので、是非現地に見に行きたいと思います。
アルチンボルドの方はゆっくり見られてよかったです。西洋美術館の常設展も見たことがなかった(忘れているだけかも?)ので、結構良い作品を所蔵しているんだなぁと感心しました。
コメントありがとうございました。
もう帰国されておりましたか。
ボイマンス展は混み方がひどかったようですね。 実は私が行ったアルチンボルドのほうも初日に近いのに結構混雑しておりました。貴方が楽に鑑賞できてよかったと思います。今回のカタログは色あわせには疑念がありますが、日本語ではじめてまともなアルチンボルド本がでたという感じです。で、開きもしないで買いました。長崎に帰ってからカラー図版を観てびっくりしました。
西洋美術館は、オランダベルギー静物画は水準が高いと思います。他にもなかなか良いものがあり(LaTour, Delaporte, Gustave Dore, Maureau, Milletの前期の人物画など)、METの山気の多さに比べて、真面目に収集してる感じです。最近ではヴァスニケスの「楽器のある静物」が出色の購入品でした。