アルチンボルド展めあてに西洋美術館に行ったら、アルトンボルド展も常設展も作品ラベルに中国語・韓国語が併記されてました。
中国語(簡体字) 韓国語による展示物ラベル表示は 日本が中国韓国に植民地統治をして宗主国だったことを誇示するものであり、政治的に危険です。また、中国語韓国語が日本での公用語であると誤解させる危険もあります。 撤去すべきでしょう。
簡体字では台湾香港の観光客には、むしろよくないわけで、繁体も備えるとなると際限がなくなってしまいます。よかれと思ってやっていることでしょうが、かえって悪くなってしまっています。
マカオはポルトガル植民地だったので、現在では、ポルトガル人なんて町では見る事もできないくらいほとんどいないのに、未だに美術館のラベルはポルトガル語併記ですし、カタログもポルトガル語が入っております。中国語・韓国語ラベルは、こういう植民地意識残滓だと誤解される危険があります。
ベルギーはフラマン語(ほぼオランダ語)とフランス語が公用語なので、美術館のラベルは基本フラマン語とフランス語であり、英語表示は少なかったと思います。
そもそも世界の美術館では展示物のラベルは、公用語表示、または英語併記がある場合くらいが常識です。 ベルギーのブリュージュのメムリンク美術館では一時期ラベルを全て廃止して番号だけにし、音声ガイド・パンフだけにしていたことがありましたが、さすがにこれはやりすぎで、今は普通に戻っているようです。
欧州の美術館では、中国人米国人など外国人観光客むけには、別に英語中国語スペイン語韓国語アラビア語などのチラシやパンフレットを無料配布するのが普通です。また英語版中国語版などの出版物を売っている事もあります。これは台北国立故宮博物院でもそうですし、欧州のほかの美術館でもみました。ゲントの祭壇画でも六カ国語ぐらいのチラシ・パンフが並べてありました。
今回、アルチンボルド展リストに中国語、韓国語、スペイン語などのものがなかったことのほうが、むしろ不思議でした。
いまや朝中は、日本にとって押しも押されぬ大隣国です。
観光客も学生も実際多いわけです。
繁体字表記も併用するなどの工夫はすべきですが、ぼくは朝中語のキャプションには賛成ですわ。
マカオをみてください
ポルトガル語、中国語(簡体字)、英語 3併記です。
欧州の美術館を長年みてきた限りですが、現地公用語のラベル、チラシやパンフは6,7カ国語(英語、アラビア語、スペイン語、中国語、韓国語、などなど)というのが原則です。これはもっとも現実的なやりかただと思いますね。
マカオの、旧被植民者である中文表記は悪い例なのでしょうか?
漢人が多い以上良いことと思いますが。
それに、マカオのポルトガル人は中文表記をするのかもしれませんが、
戦前の日本の植民地主義者は朝鮮語や台湾語表記なんか、基本しませんでしたよ。
6.7ヶ語表記というのは良い案で賛成ですが、
日本の国の場合、朝中文の併用が、やはり現実的なのではないでしょうか。
これは植民地云々ではなく、現代事情によるものです。
大阪の街の街路表示も朝中英日4ヶ語表記が一般的です。
大阪阿倍野のハルカス美術館の「北野恒富展」です、1日に行って参りました。17日までやっています。
北野は最近言われだした「大阪画壇」の1人で、今度できる大阪市立の近代美術館にもようけ入るようですね。
美人画家で、構図も色遣いも一級なのですが、致命的なことに顔が下手です。それで二流に甘んじてるんでしょう。
でも、『淀君』なんて、もともとグロテスクな絵ですから気になりませんし、おちょくる訳ではないが、後姿や横向きの像なんか、実によく、見過ごすには惜しい画家です。
代表作の『星』は、美人を正面から描いていて成功していますが、よく見ればまだ顔が硬いですね。
『星』だけでも、ネットでご覧になる機会があれば。これは天王寺美術館=大阪市立美術館蔵です。
>漢人が多い以上良いことと思いますが。
というより、ポルトガル人なんて、事実上いません。そこでポルトガル語併記というのが、なんとも屈折したものを感じるのですね。
美術館における多言語表記は植民地の影響であることが多いとおもいます。
公用語が普通でプラス英語がときたまある、、というのが常識です。
この英語併記許容というのは、日本が軍事的に米国の保護国あつかいであるから、ということではなく、学問の世界で、英語がリングウ フランカになってしまっているからです。
1970年代に大学で、あの驕慢で偏狭なフランスの学術雑誌が大半英語になってしまっているのに驚き、あの伝統を誇るドイツのアンナーレンやツアツフリフトが英語論文が多くなっているのに感じるところがあったからですね。