アルチンボルドのあの変わった肖像は、物を集めて顔や人体を作っているわけですが、その反対に、風景の中に顔があるような絵画もあります(イメージ)。
これはブリュッセル王立美術館にあるもので、1988年に寄贈された似たような2点の絵画の一つです。
Anonym, Paysage Anthropomorphe portrait d`homme(男の顔を風景にとけこませたもの) 2点、緑が強い画面
Dr. et Mrs. van der Meinen 寄贈,1988
これはブリュッセル王立美術館にあるもので、1988年に寄贈された似たような2点の絵画の一つです。
Anonym, Paysage Anthropomorphe portrait d`homme(男の顔を風景にとけこませたもの) 2点、緑が強い画面
Dr. et Mrs. van der Meinen 寄贈,1988
アルチンボルド展のカタログ V.04 ホラー 擬人化された風景
は、どうもこれ、もしくはこれの類品をもとにしてるみたいなんですけどね。展覧会カタログの解説では単にマティウス=メルランの版画をもとにしたもの、としか書いてありませんでした。言及がないということは、こういう絵については,国際的にも認知度が低いということのようです。こういうものに関する研究ってイロモノ扱いか現代美術シュルレアリズムの先駆という形の研究かしかないのかなあ。アルチンボルドの研究が遅れているのもそういう偏見のせいかもしれません。
もともと、人の顔にみえるような自然の岩とか、現実に結構あるわけで、こういう絵画は他にも多いと思います。
有名画家の絵にはあまりないようですが面白いとおもうんですけどね。