ブリューゲルのグリザイユ 「キリストと姦通女」は、
英国コートルードにある、もとセイレン伯爵コレクションのもの
が、本物だとされているんですが、
ヤン の模写とされるものが2点あります。
ミュンヘン アルテピナコテークのもの
http://www.janbrueghel.net/object/christ-and-the-adulterous-woman-private-collection
http://www.janbrueghel.net/object/christ-and-the-adulterous-woman-private-collection
個人蔵で、今、アントワープのマイヤー美術館に寄託されているもの
http://www.janbrueghel.net/object/christ-and-the-adulterous-woman-munich
http://www.janbrueghel.net/object/christ-and-the-adulterous-woman-munich
さらに別の模写?がベルガモのアッカデミアカララにある。
これで、少なくとも4点あるのだが、ネットを介してみる高精度とはいえないカラーイメージでは、なかなか区別がつかない。まあアントワープのはちょっと落ちるかな??
彩色画のほうが、まだわかりやすいような感じがしました。グリザイユは模写しやすいのか?実物をみると全く違って判然とするのか?よくわかりません。
森洋子氏はヤンの模写は顔が愛らしいと書かれているが、果たしてそうだろうか?
上のイメージで比較してみよう。。
左から、コートルード、ミュンヘン、アントワープ、カララ
ここまで似ていると、英国コートルードにある、もとセイレン伯爵Antoine Seilernコレクションのこのグリザイユが本当に唯一のオリジナルで、他は模写と即断できるものであろうか?と思ってしまいました。
タグ:ブリューゲル
生徒にバベルの塔の宣伝をしています。
それで、ご教示の『ブリューゲルの世界』、梅田で買うて参りました。
図版もええし、確かによさそうな本ですね。
これから遠足の予習をしてみますw
なによりコストパーフォーマンスが良い。
現在、当方があら探しをずっとしておりますが、「絶対的な誤り」はみつかっておりません。
その点、安心感もありますね。
なお、ボイマンス展の主要作品以外のカラー画像は、図録を購入しなくても、この中でみることが可能
http://collectie.boijmans.nl/en/objects?start=0&search=&sort=&filters=date%3A1415-1664%3Bobjecttype%3Apainting%3Blocation%3Atravelling#resultpage