2017年07月18日

ブリューゲルとロヒール

Cornelis Cort  engraving  Rogier van der Weyden.JPG

ブリューゲルの世界  森洋子  とんぼの本
http://www.shinchosha.co.jp/book/602274/
  これはとても良い本なんですが、
十字架を運ぶキリスト (ウイーン美術史美術館)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Procession_to_Calvary_(Bruegel)
の批評 p64−85
の前景右の「嘆きの聖母とヨハネと女たち」のグループについて、
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Pieter_Bruegel_the_Elder_-_Christ_Carrying_the_Cross_(detail)_-_WGA3471.jpg

>「ロヒール ヴァンデア ワイデンの『十字架降下』(これにもとづきコルネリウス・コールトが彫版された版画を通じて?)の深い宗教性を、この画面に意図的に重ね合わせたと考えられないでしょうか。」

と書かれていますがちょっと違うかなあ、、
ロヒール ヴァンデア ワイデンの『十字架降下』は、
PRADO Rogier  van der Weyden  The Descent from the Cross
https://www.museodelprado.es/en/the-collection/art-work/the-descent-from-the-cross/856d822a-dd22-4425-bebd-920a1d416aa7

という身震いするような傑作です。ブリューゲルが十字架を運ぶキリストを制作していたころには、もうスペインへ輸送されていましたが、巧妙な模写がルーヴァンの教会にあったはずだから、それを観ることはできたと思いますし、再模写されたものを観たのかもしれません。

ただ、コルネリウス・コールトが彫版された版画(イメージ)は、ちょっと貧弱過ぎてブリューゲルが模範にしたとは思えません。

どっちかというと、
ゲントにある絵(画家の推定は今は、グース)や
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Justus_van_Gent_-_Calvary_Triptych_left_detail.jpg

ブリュージュにある絵(無名画家の作品:下イメージ)のようなもののほうが近いんじゃないかなあ。。

 森洋子さんは十六世紀ブリューゲルの周囲に集中し過ぎて、ちょっとファンアイクやロヒールやメムリンクやヒューホー ファンデアグースなどには、関心が薄いのかな?

calvery  st salvator master of brugge.jpg



posted by 山科玲児 at 08:17| Comment(0) | 2017年日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]