2017年08月06日

金縁の鼻眼鏡

ジェレミー=ブレットのシャーロック・ホームズの冒険TVシリーズにも入っているが、
ブレットの病気のせいかいまいちのできの


である。
もともとは、  1904年7月にストランド誌に掲載され、The Return of Sharlock Holmes(1905)に収録されたもので、なんと原稿が残っているらしく、テキサス州オースティンにあるそうだ。
Ref Oxford 版。


しかし、このもとのストーリーには、面白いところがある。
それは、足の悪い車椅子生活のコラム教授(実はロシア人 セルゲイ)が別荘で、助手の手助けを受けながら著作している大部の本が、

>シリアとエジプトのコプト キリスト教修道院で発見された文書に基づく研究

なんだそうだ。

これは、当時、エジプトの古代のゴミ捨て場で発見されたパピルス文書(オクシュリンコス=パピルス)が評判になり、それにともなって更に100年以上前に発見され大英博物館図書館などにおさめられていたコプト語の文書;ブルース写本が1894年に刊行されたりしたことと関係があると思う。また、こういう文書のなかにグノーシス派キリスト教の著作もあったので(トマス福音書やマグダラのマリア福音書) 、後年に心霊主義:スピリツュアリズムに傾倒したコナン=ドイルを惹きつけたのかもしれない。




posted by 山科玲児 at 08:51| Comment(0) | 2017年日記
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