2017年08月08日

作曲家が違う

VIERDANCK.jpg

  このJohann VierdanckのCD  今、品切れらしくamazonでは法外な値段がついているようである。

 まあ、絵がフェルメールの「青いターバンの少女」「真珠の耳飾りの少女」だから、というわけでもないだろうが、、

とにかくこのCDに収録されたフィエルダンクの曲はかなり特異で面白いものが多い。

このPARNASSI MUSICI同じ団体が演奏したCDをみると、きいた事もないような名前の作曲家を発掘したものが多い。
クリューガーとかドメニコ=ガロとか、アゴスティーノ=グエリエーリ、とか
全てがフィエルダンクのように、大当たりというわけではないのだが、

ヴェネチアのドメニコ=ガロDomenico Gallo 12 Trio Sonatasを動画で聴いてみると、冒頭の曲は、どっかで聞いた事のある曲だ、、


 
おかしいなああ、、と思ってたら、どうやら、

ストラビンスキーのバレ::プルチネッラの序曲らしい。

 プルチネッラの場合、ストラビンスキーは、「バロック時代のペルゴレージなどの古曲を編曲して作った」と明示しているので、剽窃というわけではないのだが、ホントに同じである。まあ、こういうのがストラヴィンスキー当時の「新古典主義」だったのかなあ。。
ストラヴィンスキー  プルチネッラ

どうも、当時はガロではなく、ペルゴレージの作曲だと信じ込まれていたらしい。というより、柴田先生の西洋音楽史(中)(音楽之友社 1979)は「ペルゴレージの死後、この夭折した天才の名をかたった出版楽譜や前期パスティッチョなどが頻出したのである」と書いているのに、柴田先生自身がこのドメニキコ=ガロの曲をペルゴレージの真作としている。

  音楽の原作者・作曲者の同定というのは結構めんどうなものがあるようである。皮肉な事に有名な曲ほどあやしいものが多い。
 この音楽におけるミスアトリビューションについては、2年前、2015年06月23日に書いておいた。
  これは、無名作曲者が作った良い曲を、有名作曲者に仮託してしまうことが多かったからかもしれない。

 
posted by 山科玲児 at 08:59| Comment(0) | 2017年日記
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