ルーベンスは、画家として大成した後でも、多量の模写をやっている。
この点がちょっと面白いのだが、
によると。1628-29年にマドリードへ赴いたときに、スペイン王室コレクションのティティアーノを全部模写したそうだ。
ゼルキンは、「円熟した忙しい画家がここまで模写にとりくむのは前代未聞である」とまで書いている。
こういうとこに、ルーベンスのある「特徴」があるし、ルーベンス理解のカギでもあるのかもしれない。
辛辣な瀬木慎一氏は「(ルーベンス)の場合は、同時に自己の才能を発揮する機会に恵まれていたからいいようなものの、もしそうでなかったら、その名前は、きっと、史上空前の大偽作家として書きとどめられたにちがいない。」と書いている
ref 芸術新潮1967年10月号p17-20
辛辣な瀬木慎一氏は「(ルーベンス)の場合は、同時に自己の才能を発揮する機会に恵まれていたからいいようなものの、もしそうでなかったら、その名前は、きっと、史上空前の大偽作家として書きとどめられたにちがいない。」と書いている
ref 芸術新潮1967年10月号p17-20
そういうルーベンスの模写に、あのパルミジャニーノの「弓を削るエロス」の模写があるようだ。
アルテピナコテーク サイトのドキュメントが読めないので、本当にルーベンスの模写なのかどうかはわからないが
いささか、興味深い。多少原作を改変したところもある。
アルテピナコテーク サイトのドキュメントが読めないので、本当にルーベンスの模写なのかどうかはわからないが
いささか、興味深い。多少原作を改変したところもある。
ミュンヘンにあるルーベンスのコピー
Rubens Copy for Parmigianino
http://www.wga.hu/art/r/rubens/21mythol/14mythol.jpg
Cupid Making His Bow
1614
Oil on canvas, 142 x 108 cm
Alte Pinakothek, Munich
Rubens Copy for Parmigianino
http://www.wga.hu/art/r/rubens/21mythol/14mythol.jpg
Cupid Making His Bow
1614
Oil on canvas, 142 x 108 cm
Alte Pinakothek, Munich
ウイーン Kunsthistorisches Museumにあるパルミジャニーノの「弓を削るエロス」
PARMIGIANINO
(b. 1503, Parma, d. 1540, Casal Maggiore)Cupid
1523-24
Oil on wood, 135 x 65,3 cm
Kunsthistorisches Museum, Vienna
1523-24
Oil on wood, 135 x 65,3 cm
Kunsthistorisches Museum, Vienna