2017年08月31日

ヴィヴァルディの難曲 再


ヴィヴァルディの難曲「Agitata da due venti」(2つの風にかき乱され) 
は、モーツアルトの「夜の女王のアリア」以上の超絶技巧のコロラトゥーラというので、注目していて、二年前にも
2015年07月17日
ヴィヴァルディの難曲
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/153350834.html
という記事を書いておきました。

どうも、このアリアは、ヴィヴァルディの愛人 優れたメゾソプラノ歌手だったらしい アンナ=ジローが歌うために書いたものみたいですね。オペラ  グリセルダの中のアリアなんですが、アンナ=ジローが出演したのでしょう。

普通、こういう大向こうをうならせるアリアは、カストラートか、ソプラノ用のものが多いんでしょうが、
これだけは、ちょっと違って、メゾソプラノ用なのは、そのためだと思います。もっともソプラノ歌手が歌うことも多いようです。

もともと、ボーカロイドによる演奏
A.Vivaldi ”Agitata da due venti” (Griselda, RV 718)
http://www.nicovideo.jp/watch/nm24971676
で知った曲です。

最近、動画でてた優れた演奏としては、
ステファニア ヴィエトリの演奏がいいんじゃないかな
Stefania Vietri - Agitata da due venti - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=wg3Jr45Bggg
ちょっとメリスマで弱くなるけれど、正統的な発声演奏法ですね。

ヴィヴィカ・ゲノーの演奏は、技巧的にはおかしいそうです。確かに口が動いてますね。
https://ameblo.jp/nishiguchiakiko/entry-11412581843.html

御大・長老?のモンセラート=カヴァリエが、あえて叙情的に歌った動画もあって、珍しいと思います。
これは技巧というより、御大の表現・気まぐれを愉しむべきものでしょう。
Montserrat Caballè - Agitata da Due Venti - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=et4O-fjcb3M

posted by 山科玲児 at 09:28| Comment(0) | 2017年日記
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