2017年09月17日

川端康成コレクション

凍雲師雪.jpg


 川端康成の小説というのは、どうも合わなくて、殆ど読んだことがない。
 しかし、コレクターとしての川端康成は一流だったようだ。
  見落としていたんだが、今年の春に久留米で、
   川端康成 美と文学の森という展示会があったそうだ。
  川端康成旧蔵で一番有名なのは、イメージに出した浦上玉堂の絵だろうし、これは確かに出来の善し悪しのばらつきが甚だしい玉堂の作品のなかでは傑作だろう(東京国立博物館に貸し出されたとき、鑑賞したことがある)。

  私が驚いたのは、汝窯の盤が川端康成旧蔵で、それを東京国立博物館が入手していたことである。
  http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/E0049532
それ以前に、川端コレクションで好きだったのは、ハニワの首かな。。

 川端康成は、守備範囲が広大で、若い頃の草間彌生の絵まで買っていたそうだ。
  繭山龍泉堂の繭山順吉氏(1913-1999) の話では、お金がないので物々交換で買うことも多かったらしい。
また、繭山順吉氏の回想だが、1960年頃
>アメリカ旅行から帰国された先生が、
「いい大雅がありませんか」
・・・略・・・
「実はワシントンでフリア ギャラリーを見てきたのだが、東洋美術の充実ぶりで定評のあるこの美術館に大雅の名品が欠けているのに気がついてとても残念に思った。フリアともあろう美術館が大雅の優品を持っていないのは、日本としても口惜しいから、いい大雅を見つけ出してこの美術館に世話して欲しい。」」
で、繭山氏が提案したことは、

川端さんのお宅に紺色がまれにみる見事さで残っている大雅の「赤壁岳陽楼圖」の双幅がある。これをフリア ギャラリーに譲られたら
で、結局、この一セットは
フリーアいきになりました。繭山氏も多少コミッションを得て、万々歳、、

まあ、なんというか、コレクターとしての川端康成の、心理がうかがわれるエピソードです。

REF  出典  芸術新潮 1972年6月  川端康成の座右宝



 
posted by 山科玲児 at 11:37| Comment(0) | 2017年日記
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