2017年10月21日

NHKのCG復元はダメダメ

Leonard CG lastSupper.JPG


 ショトル・ミュージアム
復活『最後の晩餐』
著/片桐頼継 発売日1999/11/15
https://www.shogakukan.co.jp/books/09606021
を読んでみました。
まあ、普通の本です。

イメージは最後の晩餐のテーブルクロスです。
上がNHKのCG 下が修復後のオリジナルです。
容易に分かるのが、シワが違うことですね。
こんなCGは明らかに思い込みによる捏造でしょ。
古い写真ならそうなっているかどうか確認しましたが、1970年以前の写真でも
こういうシワはありません。

著者の片桐頼継は、NHKの人で、このNHKスペシアル「レオナルド  ダヴィンチ よみがえる最後の晩餐」の監修で
「コンピューター  グラフィックスによる晩纂図の再現をこころみる」
人です。
自分が作った(もしくはよく知っている)CG が現物と違っているのをよく知っているのに、CGとして平気で出しているところが、なんともおかしいなあ。
まあ、この色使いもとてもレオナルドじゃなく、ロマーノみたいなんですけどね。

NHKのCGによる古美術品の再現というのは、総じて、無神経で思い込みが強く、捏造スレスレのものが多いように感じております。


posted by 山科玲児 at 09:44| Comment(0) | 2017年日記
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