香港の英文 古美術雑誌 Orientationsの最新号(vol.48 No.6 Nov/Dec 2017)
https://www.orientations.com.hk/backissue/volume-48-number-6/
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の
Curator's Choice. A Sparrow and Some Trees by Richard M. Barnhart
Curator's Choice. A Sparrow and Some Trees by Richard M. Barnhart
モノクロ イメージを観てるときは、結構いいんじゃないかなあ、と思っていたんですが、
やっぱりダメでした。 やはりモノクロだけでは判断は無理ですねえ。
台北にある基準作
双松圖
群峰雪ケイ図
とはえらい違いです。
最近、嘉徳香港オークションに出た曹知白画のほうが、まだまし。
嘉徳香港オークションのサイト(中文)
ほんとうにがっかりです。
Princetonの Eliottコレクションの中国書道部分は、昔、天王寺の大阪市立美術館でまとめてみましたが、 王羲之 行穣帖 だけが良かったけれど、他はかなり見劣りしました。
この曹知白 石樹図はEliott Collectionじゃないですが、もともとの出所は王已千コレクションです。
画家・蒐集家の王已千 C.C. Wangが米国にもってきた中国絵画や書はプリンストンの方聞教授Wen Fong がいっしょになって米国のえらいさん達に売り込んだんですが、良いものもあったけれど(クリーブランドの倪サンとかね)、そうとうひどいものもあってスキャンダルも起こしているのです。
でもね、未だに方聞派閥が利権を米国内にもっているようで、方聞教授の弟子を多数 米国の大学や美術館に就職させています。 そのせいか、米国内の中国書画研究の劣化がひどいな、と感じております。このエッセイ書いてるエール大学のバーンハート名誉教授Richard M. Barnhartも方聞閥の長年のお仲間で、昔から批判精神が薄く提灯記事ばかり書いている人ですしねえ。