2017年12月07日

陶彫 東と西


Lucca Della Robbia (2).JPGLucca Della Robbia (1).JPG

2017年11月01日
デッラ  ロッビア一族の作品群
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/181449283.html#comment
を書いたとき、
fonntana  様のコメントもいただき、
  前から、多少あった、ロッビア一族の浮き彫り的な陶磁板、陶彫への関心を新たにし、昔買った本をひっぱりだしたりしました。
(イメージ)

・ドメスティチの「ルカ デッラ  ロッビアとその一族」、遠山公一 訳、1994、東京書籍 (原書は1992,
SCALA)   ISBN-10: 4487763592 

たぶん、ルカ・デッラ・ロッビアによる、大きく、見事な陶彫 聖母のエリザベツ訪問
の修理が終わってピストイアで公開されているらしいのですが、そのプロモ動画もあります。
La Visitazione Della Robbia - a Pistoia - 2017
https://www.youtube.com/watch?v=S0A-vyeD2l8

  こういう大きなものは部分部分に分けて制作して、くみたてるものだそうですが、焼くと縮むし、変形したりするのによくちゃんとできるな、と思いました。実際、多少合わないところはあるようですが、まずまず破綻はみせていないようです。

 それよりも、西洋における、陶彫への愛好というのは、東洋ではないものだと思います。
  唐三彩人物像馬像や秦始皇帝の兵馬俑なんかあるだろう、という人もいるかもしれませんが、あれは皆お墓に埋葬するための制作品で、地上に飾ったり、礼拝したりするためのものではありません。
  勿論、窯の近くのお寺などで、陶磁器で制作した像があることもありますし、福建省徳化窯で明清時代に多量制作した白磁の観音菩薩像などもありますが、やはり少数派じゃないでしょうか。
  西洋の学者は、そういう少数派を過大に紹介することが多いのですが、なんか日本人には異様な感じもします。
  例えば、河北省の寺で複数体みつかった彩釉のかかった遼のころの羅漢像は、西洋では高く評価されたらしく、サリバン先生の中国美術史の本にも出ています。なんでこういうのを大きくあつかうのか、よくわかりませんでした。
メトロポリタン美術館に2例あるので、紹介します。
     https://www.metmuseum.org/art/collection/search/44799
     https://www.metmuseum.org/art/collection/search/42722
    ロイヤルオンタリオにもあったようです。

   唐三彩の像なども、最初に高く買ったのは中国に来た西洋人だったそうです。日本人も西洋かぶれで収集するようになったんですね。
   また、有田の柿右衛門様式のもので、人形がかなりありますが、どうも西洋への輸出品だったようです。日本国内向けではないのです。
  色絵 相撲人形 二組
    http://jmapps.ne.jp/mocoor/det.html?data_id=4275
  > 類例が英国の宮殿などに伝わることから、ヨーロッパ向けの輸出品であったことが分かります。

   この陶彫への愛好の差というか違いが、東洋西洋のなんらかの違いを際立たせているようにも思いました。

posted by 山科玲児 at 10:10| Comment(0) | 2017年日記
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