2018年01月06日

ボス展のカタログを読む 23  S.P.Q.R.


SPQR Bosch Valencia.JPG

これは、読む、というよりカラー写真の利用です。作品解説にはこのことは書いてありませんでした。

2016年09月20日
ボス展のカタログを読む その14 ドンナ メンシャ
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/176941419.html
で言及したヴァレンシア美術館にあるボス派の絵は非常に保存が良く来歴も確かなものですが、ボス逝去後の模倣的な作品で、ボスの作品ではありません。

この絵の中央画面右下の男の袖に  S.P.Q.R. と書いてあって(イメージ)、どうも気になっていたんですが、ローマ市民という意味のようです。

SPQRとは、ラテン語で「Senatus Populusque Romanus」(セナートゥス・ポプルスクェ・ローマーヌス)の略語である。
その意味は「元老院とローマの人民(市民)」、
https://ja.wikipedia.org/wiki/SPQR
なんだそうです。

この文字は、細いので古い粗い写真ではわからないので、最近の悪戯か写真製版のときのミスかとも思ったのですが、少なくとも2001年ロッテルダム  ボイマンスでの展示カタログにはあるようです。
プラドのボス展では実物をみたはずなんですが、あまり好きな作品でもないので、そのときはそれほど精細に観なかったので記憶に留めてはおりません。

 この作品、周囲のグリザイユの天使と悪魔の戦いが佳作ですので、プラドでは、そういうところだけ観たような気がします。幅4m、高さ1.7m近くという結構サイズが大きな作品なので、そういうとこだけみても結構見応えがあります。ちなみにロッテルダム展では、ろくに観もしませんでした。





posted by 山科玲児 at 10:28| Comment(2) | 2018年日記
この記事へのコメント
明けましておめでとうございます!

SPQRは、ローマ市民というより、ローマ共和国・帝国の「国号」のようなものじゃないでしょうか?
Posted by 臨夏 at 2018年01月08日 21:20
臨夏 さま

 本年が貴殿にとってよい年でありますように。

 >SPQRは、ローマ市民というより、ローマ共和国・帝国の「国号」のようなものじゃないでしょうか?.

  どうなんですかねえ?用例を多くは調べていないものですから。
  ヴァレンシア美術館の解説をはじめ、ボスの研究書にも、このことについて言及したものを
 みつけておりません。読めないスペイン語やドイツ語の本も多いのでなんともいえませんが。
 ただ、絵画を仕上げた時点ではなく、もっとあとで誰かが悪戯でいれた可能性もありますね。
Posted by 山科 at 2018年01月09日 08:01
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