ドンキホーテ 第1章の冒頭に郷士 ドンキホーテの毎日の食事について、次のような記述がある。
>羊肉より牛肉の多く入った煮込み、大抵の夜に出される挽肉の玉ねぎあえ、金曜日のレンズ豆、土曜日の塩豚と卵の炒めもの、そして日曜日に添えられる子鳩といったところが通常の食事]
これは、いわゆるスペイン料理とは全く違っていて、コシード(マドリード風肉とソーセージ ひよこ豆の煮込み)のような煮込み料理ばかりである。パエリアもイベリコハムもなにもない。1605年ごろのラマンチャの「旦那様」の食事はこういうものだったらしい。
そういう意味では、イメージの料理書にあるような「煮込み」料理のほうが古い料理なのだろう。
心も体も温まる スペインのスープと煮込みレシピ 単行本 – 2012/11/17
丸山 久美 (著)
丸山 久美 (著)
役に立つ本なので、ついに買いました。