で、
平安時代の 近衛本和漢朗詠集(陽明文庫、京都)を観賞しました。 その末尾の一紙に、興味深い模様がありました。
かなりよくみないとわからないのですが、、イメージ左のような亀甲模様の中に更に亀が入っている模様です(画像をクリックしてもらえれば、より良いイメージがでます)。
平安時代の 近衛本和漢朗詠集(陽明文庫、京都)を観賞しました。 その末尾の一紙に、興味深い模様がありました。
かなりよくみないとわからないのですが、、イメージ左のような亀甲模様の中に更に亀が入っている模様です(画像をクリックしてもらえれば、より良いイメージがでます)。
展でも大きく宣伝された蘇東坡(蘇軾)の
の亀甲模様(右イメージ)と同じものです。右の写真イメージは特殊な撮影法で模様を浮き上がらせたもので、普通に観たんじゃこうはみえません(下イメージ)。近衛本より模様を判別しにくい状態です。1966年出版のコロタイプ精印 故宮法書 蘇軾上(大塚工藝社印刷 國立故宮博物院刊行)でも紙のことは何も書いてありませんし、コロタイプ図版をみても模様はわかりません。 近衛本もこういう写真があるといいのですが無いので、しょうがありませんね。しかし、、
こう比較すると相当よく似てますね。ひょっとしたら同じ版木かもしれません。
近衛本和漢朗詠集は11世紀半ばか後期ぐらいといわれているから、蘇軾(1037年1月8日 - 1101年8月24日)とほぼ同じ時代ですね。あるいは少し早いかな。
平安貴族が北宋の最新流行の紙をほとんど同時代で使っていたということになります。 当時の貿易手段交通事情を考えると、ずいぶん素早い輸入ですね。
故宮の解説に>日本で流行した模様で、、
と書いてあるので、この件も既に周知のことかもしれませんが、最近実見した経験ですので、書いておきます。
宋代花箋 図録 汗牛書店には在庫があるかもしれませんが不確かです。
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