2018年05月04日

東大寺の唐草革




葡萄唐草文染革 東大寺.JPG


このブログにたまにコメントを下さるfontana氏が興味をもってらっしゃるのが、金唐革というヨーロッパから江戸時代初めから日本に輸入された装飾革である。これの代用品として,日本で、金唐革紙というものが発明された。このような装飾模様つき革は、正倉院にも革製の箱(漆皮箱)として一応あり、奈良時代のものとされている。
一方、もっと西洋のものに近いものとしては、東大寺所蔵で国宝になっている、、葡萄唐草文染韋 ぶどうからくさもんそめかわ   というものがある。「韋」はなめし皮という意味である。国宝のくせに、ほとんど知られていないが、唐草文が結構派手である。下記データをみると、奈良国立博物館に寄託されているらしい。
イメージ(これは部分イメージ)は著作権がきれたもの(ref)からとった。
東大寺の工芸品  サイト には小さなカラー写真もある。
一応、奈良時代ということになってはいるが、年代判定・更に制作地も含めて再検討の余地があるかもしれない。

**** 国宝 文化財などの公共的  データから ********
葡萄唐草文染韋 ぶどうからくさもんそめかわ

奈良
鹿鞣韋製。一枚取りの横長十字形であるが、本来は箱形を成し、箱覆い等に用いられたと考えられる。表面は、中二区に赴きの異なる葡萄唐草文、他四区に飛雲、飛鳥を配する荒磯の景、…
縦66.7 横76.6 (p)
1枚
奈良国立博物館 奈良県奈良市登大路町50
重文指定年月日:19300523
国宝指定年月日:19521122
東大寺
国宝・重要文化財(美術品)
文様の描線が流麗で、型紙様のものを用いた痕跡はないため、熏韋技法を用いたものと考えられる。当初は裏裂を具えていたことがその針穴と綾裂の残片によってうかがえる。
奈良時代熏韋の遺品は正倉院にも遺されているが、そのほかに類例は少ない。中国の神仙思想に基づく文様や、ペルシア風の葡萄唐草など、大陸文化の影響を強く反映した奈良時代の特色をよく示す優品である。
REF.国宝図録 第三集,  財団法人 文化財協会 東京都千代田区霞ヶ関, 1955-03-20
posted by 山科玲児 at 09:05| Comment(0) | 2018年日記
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