2018年05月27日

マラーの死

musee royax Brussel.JPG

は、ブリュッセル王立美術館(イメージ)の地下の広大な18-19世紀絵画展示場の一角で観た。印象的な傑作だったので、

2017年09月25日
西洋の肖像画 コメント増補
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/181100940.html
では、肖像画というカテゴリーで選んだ。

恐怖政治時代には歓迎されプロパガンタ絵画として、レプリカが何枚もダヴィッドに注文されたらしい。
そのため、現在も何枚も工房による複製が残っている。少なくとも3枚はあるらしい。最近その1枚が日本でも展覧された。確かラン美術館所蔵分である、ルーブルのもの日本で展覧されたことがあるらしい。

近 読んだ
ARTGALLERY アートギャラリー テーマで見る世界の名画  第8巻『歴史画』かぐわしき夢
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/vol08.html
収録の、

   エッセイ=ダヴィッドという男/佐藤賢一(作家)

 によると、死後死体をモデルにして制作したときに、だらしなく出た舌を切ったとか、腕を切って、他の死刑囚の死体の腕と替えたとかムチャクチャなエピソードが書かれている。ただ、カヴァネスの「歴史の地獄」(ref)なんか読んでいると、恐怖政治時代に活躍した、さらにナポレオンにもとりいったダヴィッドのような立場の人は、後世、あることないこともの凄い悪口をいわれただろうから、こういうエピソードも必ずしも信用できない。これ書いているのは「作家」だしね。。果たして根拠のある話なのだろうか。。

 ただ、死体をモデルにしたというところで、カラヴァッジョの作品との関係を言及している記述もウイキかどこかで読んだが、それはなんとなく納得できる。

ref オーギュスタン・カバネス  歴史の地獄、、安斎和雄 訳、T・U、白水社、1976  
L'Enfer de l'histoire. Les Réprouvés et les calomniés, 1925.


posted by 山科玲児 at 08:26| Comment(0) | 2018年日記
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