2018年06月10日

ブクステフーデ オルガンの音

柴田南雄氏の「西洋音楽の歴史(中)」で、
ブックステフーデが長年使用し、バッハも聴いた筈のオルガンだが、いかなる由来か「死の舞踏オルガン」と命名されていた。この銘器が第二次大戦中の1942年、戦火の死の舞踏のため教会もろとも焼け落ちてしまったのはまさに痛恨事というべきであろう。
というくだりは、よく憶えていた。こういう英国空軍を中心とした連合軍の空襲で破壊された文化遺産はそうとう多いのだが、そのことは、今いろいろ考えているところなので後回しにするとして、

なんと、このオルガンを1941年にワルター・クラフトが弾いた録音が残っていて、
YOUTUBEで聴くことができるのだ。

Walter Kraft plays the Lübeck Totentanz Orgel, 1941: the Organ of Bach and Buxtehude!  

不幸中の幸いとしかいいようがない。

バックには1941年当時の写真映像。後半はリューベック空襲の悲惨な映像が紹介されている。
「死の舞踏オルガン」という名前は、オルガンの下の礼拝堂の周りに15世紀末ごろのドイツの画家ベルント・ノトケBernt Notke(-1509)による横に長い「死の舞踏」の26mもの長大な絵巻物のような絵画があったことにちなんでいる。

ただ、この絵画は1701年に描かれたコピーにかえられていたようだ。動画でみたとき16世紀のものかな??と直感したのだが1701年のコピーなら私のカンもそうわるくはなかったようだ。このコピーは1942年に焼失した。
コピーとはいえ惜しいことだった。

ただ、同じ画家ベルント・ノトケBernt Notkeのオリジナルな作品らしいやや小さな「死の舞踏」がエストニアのタリンに残っている。
やや小さいといっても横7.5m高さ1.5mもある。
同時代のメムリンクなどと比べると見劣りするとはいえ、貴重な遺作ではある。




posted by 山科玲児 at 12:08| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: