2018年06月16日

中野京子 編集 『ヌード』



 Eve Bosch.JPG

第5巻『ヌード』かぐわしき夢|ARTGALLERY アートギャラリー全10巻|集英社創業90周年記念企画
https://www.shueisha.co.jp/artgallery/vol05.html
を巻末の解説も含めてつくづく読んでみました。

編集担当:中野京子氏の動画メッセージ
https://www.youtube.com/watch?v=X8_e9HKKpzk
もありまして、この人は、わかりやすく喋る人だな、TV慣れしてるのかな?と思いました。後半はちょっと営業トークっぽいんですが、総じて好感をもちました。


今回は、慎重に書いたのか、そうつっこむところはなく、良い解説だとおもいました。
収録作品では、
ルノワールの少年ヌード 《猫と少年》(オルセー)が刺激的でした。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Fichier:Pierre-Auguste_Renoir_-_Gar%C3%A7on_au_chat.jpg
ただ、もう一つのルノワールも含め
オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展
2016.4.27〜8.22:国立新美術館
で展示されていたもののようで、この最近の機会に実見されたのかもしれませんね。
また、
ジャン・ブロック「ヒュアキントスの死」(ポワティエ、サントクロワ美術館)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:The_Death_of_Hyacinthos.gif
のような、ギリシャローマ神話や旧約聖書などの逸話を、色っぽく描いてちょっと危ない感じのするものは、この時代のベルギーやフランスの正統派 サロンの画家に結構あると思います。アングルの作品も結構あぶない感じしますからねえ。
いずれにせよ、実見を基礎とした良い選択だと思います。

まあ、作品の選択が腕のみせどころで、編集者の個性がでるので、、あれ!、なんで入ってないの?という作品がたくさんあるのは、当たり前といえば当たり前でしょう。

まず、あれっと思ったのは、

ゲントの祭壇画 
 の おそるべきアダムとイブが入ってない、、まあ、アダムはともかくイブには中野さんは、あまり共感しなかったのかな。。 ゲントの祭壇画を今、修理しているので色合わせがうまくできないのか?とか思いました。
そして、
プラド美術館:ボッスの「快楽の園」のイブ(イメージは修理前のもの)も入ってない。
これは石本正画伯も好みの絵にいれてましたのにね。。

イタリアなら、あの変わった絵のピエロ・ディ・コシモ「ニンフを悼むサチュロス」(ロンドン・ナショナルギャラリー)

20世紀では、ロメーン=ブルークスやレオナール・フジタ、レオノール・フィニイなんかいれても良かった。

  解説で笑ったのは、「ミケランジェロになってヌードが変になった」というところで、確かにミケランジェロの女性像は、多くは、着衣でもヌードでも、顔はともかく身体はアスリートというか男性みたいなんで,確かに変。 ウフィッチのトンドの聖母もどうみても男性にみえます。 聖母像彫刻なんかは自然にみえます(ピッコロミニ=ブリュージュの聖母子やヴァチカンのピエタ)が解剖学的にはどうなのかな。。ミケランジェロの影響をうけたポントルモのデッサンにもなんか男性のような女性ヌードがあります。

posted by 山科玲児 at 09:03| Comment(0) | 2018年日記
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