このパロディ・パスティーシュ集の下巻に、
A.E.P. 作 シャーロック・ホームズの破滅
The End of Sherlock Holmes (1927).
というのが、収録されている。ホームズの3歳の息子(神童)が親をどん底においつめてしまうという抱腹絶倒のショートショートなんだが、誰が書いたかわからないらしい。この下巻では、これが一番面白かった。
英国の
"The Manchester Guardian" issued of July 7. 1927 に最初に掲載され、
米国の
"The Living Age" issue of Augst 15, 1927
に転載された。
となると、英国人の作品なのかなあ。。
あまり面白かったので、ここだけコピーしてしまった。
この下巻だけは、やや稀覯のようで、不当に高い値段がついているからでもある。ちなみに、この選集の英語版は、ドイルの遺族の逆鱗に触れたせいで絶版になってしまい、一時は稀覯で日本語訳だけが流布していたという妙な状態だったらしい。今はKINDLEなどもあるそうだ。
翻訳のせいかもしれないが、このエラリークイーン編集の選集は、ジューン・トムスンの作品ほどキレのある香りの高い作品は、あまり入っていなかったのは残念だ。
記憶に残っているのは、上巻のクイーン自身の作品:ジェームズ・フィリモア氏の失踪と
下巻のこの作品ぐらいである。