2018年06月28日

中華人民共和国の民法

ハンムラビ法典ss.jpg

東方書店の宣伝雑誌「東方」を読んだら、
中華人民共和国が民法典を整備中という記事があった。2017年に成立したと、日本の法務省のサイトの情報にもあったようだ。

驚いたことに、いや驚く方が間違いなのかもしれないが、建国69年の中華人民共和国に、体系的な民法がなかったのだ。もちろん個別の法律:契約法とか相続法とかは数十あるんだそうで、それで運用しているということのようである。

これでは、中国進出企業がひどいめにあうのも無理はない。

以前、中国の伝統的な法律は、成文法としては刑法はあるが民法はない、ということを聞きかじっていた。 ただ竹簡の秦律にも民法のカテゴリーに入るものがあるようなので、必ずしもそうとはいえないようだが、そういう傾向はあるのだろう。 一部の民法は儒教の「禮」が代替していたかもしれない。 民間の取引、相続などは、慣習でやっていたのだろうか。 中国の家族の家産相続は均等分割だということを,ず-うと昔きいたことがあるが、それも成文法になったのは新しいことかもしれない。

 ただ、専制君主国家・官僚独裁国家だから民法が発達しないというわけでもないようだ。紀元前1750年ごろというから3700年以上も前のハンムラビ法典(イメージ)を読むと、民法・刑法が入り交じっているが、半ばは民法である。ローマ帝政・東ローマ時代は、ローマ法が大成され、民法も含んでいた。ただ、これは共和制ローマの時代、弁論術が学ばれ、弁護士が名士であった時代に積み上げられたものが、のちに大集成されたわけだから、そういう背景もあるかもしれない。

実は、この 民法作成について、日本の法務省も協力しているらしい。どこまでお人好しなのか、まあなんか毒を埋め込むようなことやってるんだったら日本の役人として仕事してると思うんだが、そうじゃないんだろうなあ。中国の法律を日本政府が作っているって知っている中国人がどれだけいるだろうか??

>これまでに,2017年に中国で成立した民法総則の起草にあたり,日本の知見が提供されたほか,現在中国で編纂中の民法典分則(物権法,債権法等)についても,日本での研修を実施するなどして,支援を行っています。

posted by 山科玲児 at 08:06| Comment(0) | 2018年日記
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