澁澤龍彦 1970年10月30日の イタリア旅行日記に、
「フィレンツェにはうまいものがない。」と書いてありました。
澁澤龍彦 氏にとっては、ローマやボローニャ、シエナなどのほうが食事はおいしく感じたようです。
澁澤龍彦 氏は、ご夫婦での旅行で、しかもイタリア現地で活動している日本人アーティストや学者、評論家(塩野七生氏、豊福氏、小川氏、など)の案内やアドヴァイスを受けて食事していたようなので、フィレンチェでも、そう変なレストランにいったわけではないのでしょうけれど、好みには合わなかったみたいですね。
「フィレンツェにはうまいものがない。」と書いてありました。
澁澤龍彦 氏にとっては、ローマやボローニャ、シエナなどのほうが食事はおいしく感じたようです。
澁澤龍彦 氏は、ご夫婦での旅行で、しかもイタリア現地で活動している日本人アーティストや学者、評論家(塩野七生氏、豊福氏、小川氏、など)の案内やアドヴァイスを受けて食事していたようなので、フィレンチェでも、そう変なレストランにいったわけではないのでしょうけれど、好みには合わなかったみたいですね。
1992年、エノテーカ・ピンキオーリが東京進出(銀座店は2010年閉店)したころから、フィレンチェの美食ということがクローズアップされ、宣伝もされておりました。それは現在のマスコミや旅行ガイドでもそうでないかと思います。したがって、澁澤龍彦氏の言葉は独善・放言・まとはずれとしか感じられないところもあるのですが、イタリア旅行の経験から、当方にはなんとなく同意したくなるところがあります。
当方も、イタリアでは、シエナのラザーニャやチーズ、ボローニャのラザーニャ、アスコリのビステッカやパンなど記憶し続けているんですが、フィレンチェで感激するほどの料理は食べた記憶はないのですね。多少は下調べしてレストランを選んでいったつもりなんですが、そうでした。
ただ、フランス語でいうcharcuterieハム、ソーセージを売ってる店(サルメリアsalumeria)に併設された小さなビストロが一番よかったな。イカいり空豆スープは絶品だったし。ここは、なんと通りがかりにパニーニ食べたら美味しかったのでみつけたとこで結局三回もいきました。
Via San Zanobi 126Rにあった Ristoro In Vinolio というとこなんですが、今は なくなっているようです。残念ですね。
実は、澁澤龍彦 氏も これも、今はなくなっている Pensione Quisisana e Pontevecchio のレストランで食べたら意外に美味だったそうです。なんか美味なレストランからなくなるとは。。ここは、
ウフィッティで爆弾テロがあったとき被害をうけて、今は Hotel Degli Orafiになっているそうです。
イタリア とくにフィレンチェひいきの人からのコメントを期待したいところです。。
イメージはフィレンチェの街角。。
ref 澁澤龍彦 イタリアの夢魔。ランティエ叢書、角川春樹事務所、1998
多分フィレンツェの料理が非常に塩気がきついからではないでしょうか?また今残る伝統的な料理は基本的に貧乏人の料理。メディチ家はフランスへ美味しいとこ全部持って行ってしまったのですかね?
ちなみにHotel Orafiはとても良いホテルです。(私は泊まったことないですが、友人たちは非常に気に入っていて毎年泊まっていました。)私はこのホテルの近所に住んでいました。
コメント ありがとうございました。
フィレンチェに長く住んでいらした方の御見解はとても貴重なものだと思います。
どうも、マスコミの観光ガイド的な持ち上げが、フィレンチェの料理についてはあるのではないか、と思っております。シエナと比べてもどうかな? チンギアーレやソーセージ系、ペコリーノあたりはよさそうです。
>ちなみにHotel Orafiはとても良いホテルです。(私は泊まったことないですが、友人たちは非常に気に入っていて毎年泊まっていました。)私はこのホテルの近所に住んでいました。
最初は、Orafiがいいかな、と思ったんですが、該当日程での予約がとれなかったので、別のところAntica Torreにしましたが、ここも良かったと思います。ただ、別のおりに上記ホテルが利用できなかったとき利用したRoyalはよくなかった。水回りの悪臭に自分で対処するはめになりましたからね。
フィレンツェだけではないですが、ホテルの料金が高騰、また中心地の部屋不足などもあってB&Bが非常に増えています。私が住んでいた辺りも、昔は長期滞在できるアパートが何軒かあったのですが、今はどこもみな儲けのための短期貸しです。日本もそうですが安易な「民泊」が増えて、色々問題が出ているようです。
コメント ありがとうございました。
水回りの悪臭が、Oragfiでもあったというのは、驚きです。当方は、Royalの場合、近くのスーパーで1Lぐらいのハイターのようなものを買って、それをいれることでなんとかなりました。
清潔さに敏感な日本人には耐えられないんですがね。ひょっとしてイタリア人はそういうことには無頓着なんでしょうか? それとも、別のタイプの臭いの場合拒否反応になるとか、、
臭いに関する好みというか習慣は、各民族各文化でそうとう違いがあるようですが、なかなか表面で論じられることは少ないようですので、ひょっとしたら、と思っています。