太宰府:九州国立博物館で観賞した。
末尾のコーナーに、コレクターの経歴がパネル表示してあった。
この人は武器製造業者 死の商人だったことは、まあいいとして、スイスが武器輸出禁止したのは1944年だったことに驚いた。第二次世界大戦中は、ほとんどずっと輸出していたわけである。
作品では、まず、スイスのビュールレ・コレクションの公式サイトで、ほとんどの作品イメージを小さいながらみることはできる。
展示作品のことだが、、
カナレットの優れた大きい作品が鑑賞できたのにびっくりした。ほぼ同じ大きさの二点中 大運河 を描いたほうが佳作。ロンドンのウォレス コレクションを連想した。
ほぼ同じ絵柄で小型の絵がヒューストンにあるようだ。
このビュールレの作品は相当良いものだと思う。実はこの展覧会で一番記憶に残ったのがこのカナレットである。
アンリ・ファンタンラトールの自画像ってのがあった。珍品だと思う。
モネとマネのほとんど同じような絵が並んでいた。画家名を取り替えてもわからないだろう。
セザンヌの赤いシャツの少年 は、事前の先入観とは、かなり印象が違った。眼の描き方が小さい図版ではよくみえないからだろうか。
セザンヌの暗い色調の「聖アントワーヌの誘惑」は、ひょっとしたら、画商のヴォラールが、画題を「ディアヌとアクタイオン」と間違えて展示し、その後、またもとに戻したという変わったエピソードをもつ絵かもしれない(REFの「後ろ暗い冒険」の章」)
セザンヌの暗い色調の「聖アントワーヌの誘惑」は、ひょっとしたら、画商のヴォラールが、画題を「ディアヌとアクタイオン」と間違えて展示し、その後、またもとに戻したという変わったエピソードをもつ絵かもしれない(REFの「後ろ暗い冒険」の章」)
ブラックの「ヴァイオリニスト」をのぞけば、二〇世紀絵画は それほどでもない。
REF.
贋作者 商人 専門家, ゼップ・シュラー 関楠生訳 河出書房新社, 1961,
贋作者 商人 専門家, ゼップ・シュラー 関楠生訳 河出書房新社, 1961,