英国の画家と音楽家にはろくなのがいない、という風評がある。絵画では、レイノルズやターナー、バーン・ジョーンズなどがいるが、やはり劣勢だし、音楽でも、器楽曲・オペラ(あるいはその同類の劇音楽)・大規模な宗教曲などでは、チューダー朝のころやパーセルのころはがんばっていたが、その後はヘンデルなど外国人音楽家の市場になってしまった。
ただ、英国音楽については、ちょっと別の見方もありうる。
イメージのCDのような、
ダウランドのリュート伴奏歌曲、パーセルの歌曲を聞いていると、どうもソングというカテゴリーは英国のほうが得意かもしれない。少なくとも日本人には、シャンソンやマドリガルやカンツオーネ、ドイツリートよりは、英国圏の歌のほうが親しみやすい。
このCD 2枚組でブリリアントクラシックスの廉価版 Brilliant Classics 92137 (HMVのサイト)である。ダウランド歌曲は、 英国生まれのルフス=ミュラーが歌っているものだが、よい英語だし、演奏選曲も悪くはないと思う。
ルフス=ミュラー
http://rufusmuller.com/
なんか、プーチンみたいで、かっこいい。
ダウランドのリュート伴奏歌曲、パーセルの歌曲を聞いていると、どうもソングというカテゴリーは英国のほうが得意かもしれない。少なくとも日本人には、シャンソンやマドリガルやカンツオーネ、ドイツリートよりは、英国圏の歌のほうが親しみやすい。
このCD 2枚組でブリリアントクラシックスの廉価版 Brilliant Classics 92137 (HMVのサイト)である。ダウランド歌曲は、 英国生まれのルフス=ミュラーが歌っているものだが、よい英語だし、演奏選曲も悪くはないと思う。
ルフス=ミュラー
http://rufusmuller.com/
なんか、プーチンみたいで、かっこいい。
また、トマス・レイヴェンズクロフトが収集編集した古謡バラード「3羽の烏」なんかもしみじみとしたよい歌だとおもう。
There were Three Ravens - Baltimore Consort
ケルト系統の歌謡が哀愁があって好きということもあるだろう。
そうすると、音楽史に輝く大規模なシンフォニーやオペラ、宗教曲などは、英国人は不得意だが、ある分野では得意ということになる。これが、ブリティッシュ ロックなどの盛況にも続いているのだろう。
さて、このCDのなかの Can she execuse my wrongs については、ニューヨーク、ブルックリンのJosh Turnerの演奏もよかった。
なんせエリザベス女王のころの英語だから、いくら米国人が歌っても堅くなり、ちょうどいいぐらいの聞きやすい英語になっているようだ。もともとこういう気楽な姿勢で歌うためのソングだと思うので動画も悪くはない、
この歌 Can she execuse my wrongs は、同じダウランドの「エセックス伯のガイヤルド」という器楽曲と同じメロディーなんだが、どちらが先かわわからない。再利用使い回ししたことは間違いないが、当時の外の例からいうと、歌曲−>器楽曲、が多いようである。