東京国立博物館所蔵の仏足石歌碑 拓本をみたら、明白な模刻だった。東京国立博物館も結構ずさんなんだな、と思ったものである。
仏足石歌碑の拓本
で指摘したように、この碑
の翻刻は古くからあるようである。
日本ですら、こうなのだから、本場中国では、こういう古代の石碑の翻刻は無数にある。
有名な鄭道昭の鄭文公下碑などは、20世紀でも少なくとも3種の翻刻があった。現在はもっと多いだろう。鄭道昭の磨崖・題字などにも、そっくりの翻刻が1セット全部あるのではなかろうか? 最近、ちらちら観海童詩なども精巧な翻刻拓本らいいものをみたことがある。